坂口健太郎、5年ぶりに共演の永野芽郁を「とても頼もしく」<仮面病棟>
時間の感覚はなくなりました(坂口)
――映画は緊迫したシーンが続きますが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
坂口「こういう作品なので、もっとピリピリするのかと思ったら、意外と穏やかでしたね」
永野「監督の木村ひさしさんが穏やかな方なので、監督の力も大きかったと思います。でも、暗い病院にこもって撮影をしていたので、時間の感覚はなくなりましたね。人間は日の光を浴びないと、こんなにも体内時計が狂うものなんだと思いました(笑)」
坂口「確かにそれは僕もあった。ホテルに帰って寝ても、起きてすぐに現場に行く感じだったので、つながっている感じがしたよね。あと、僕は密室がものすごく苦手なので、いろんな意味でタフさが必要な現場だったと思います」
永野「もう夜だと思っていたら、実際には昼前だったこともあって。そのときの絶望感がすごい(笑)。あと、毎日のように悪夢を見てました(笑)」
坂口「そういえば悪夢の話はしてたね」
永野「でも、撮影期間中に坂口さんと一緒にお酒を飲みに行けたのはうれしかったです。前に共演した『俺物語‼』のときは、私がまだ15歳だったので、そういう大人のつき合いができなくて。今回はそれができたので、私も大人になったなと思いました(笑)」
――坂口さんは密室が苦手とおっしゃってましたが、ほかにも“恐怖”を感じてしまうものありますか?
坂口「何だろう? 芽郁ちゃんは虫とかは平気? あと、ヘビとか爬虫類は?」
永野「平気ですね。むしろヘビは好きです(笑)」
坂口「じゃあ、オバケは?」
永野「怖いですけど、そのオバケももともとは生きていた人なんですよね。そう思うと、怖くないかな」
坂口「冷静だね…(笑)」
――最後に、5年ぶりにひさびさに共演して、お互いの意外な発見はありましたか?
坂口「芽郁ちゃんと言えば、フワフワ、キラキラしたイメージがあると思いますが、自分が納得するまで突き詰める一本気なところがあって。それはお芝居でもそうで、それがとても頼もしく、意外と男気のある方だなと思います」
永野「普段は常にニュートラルで、あまり感情を表に出される方ではないのですが、一緒にお酒を飲みに行ったときに、自分の考えや芝居ことを熱く語ってられて。その姿が意外でしたし、20歳にならないと分からない新たな発見でした!(笑)」
取材・文=馬場英美
3月6日(金)公開
配給:ワーナー・ブラザース
監督/木村ひさし 出演/坂口健太郎 永野芽郁 内田理央 江口のりこ 大谷亮平 高嶋政伸ほか