鈴木拓「パパ恋」全話にワンポイント出演!「この際、言ってもいいですか?…僕、“ワンポイント俳優”界のレジェンドです!」<パパがも一度恋をした>
「ワンポイント俳優の極意は、『すっと出て、すっと帰る』」
――このドラマのために、あることにトライしたそうですが…。
鈴木:第2話の銭湯のお芝居の前に、メイクさんから「前貼りをやってもらうかもしれない」と言われまして。「鈴木さん、全部毛を抜くとすごく(前貼りが)やりやすいんですよ。トイレも楽ですよ」と脱毛を勧められたので、ブラジリアンワックスに挑戦して、今、生まれたての状態なんです。銭湯シーンの当日、前貼りを作ってくれたメイクさんの期待に応えるためにも、最後の最後に意を決して、腰に巻いていたタオルを落としてお尻をペロっと出したら監督さんに採用されました。せっかく剃りましたからね、よかったです。
――毎週、さまざまな役でワンポイント出演されて、強烈な印象を残している鈴木さんですが、“ワンポイント俳優”の極意みたいなものはありますか?
鈴木拓:ワンポイントの極意ははっきりしています。まず、「絶対に邪魔をしない」。ワンポイントだからといって目立とうとすると、二度と呼ばれなくなります。次に、「自分のセリフを溜めない」。これも同様で、シーンの中で悪目立ちはダメなんです。そして最後に、「すっと出て、邪魔をしないようにすっと帰る」。ドラマの現場はスタッフさんもみんな忙しいですから、長居は無用です。
――お話をうかがっていると、鈴木さんって、気遣いの方なのでは…?
鈴木:いやいや。僕は長いセリフを覚えられないので、セリフは3行ぐらいがちょうどいい。そうなると、こういう出方で生きていくしかないですから。先日のシーンは、“猫語を話す”という役割でした (※3月7日[土]放送の第6話)。セリフを覚える必要がなくて、最高でした(笑)。
――映像の世界では、このポジションを継続されている方は、他にあまりいらっしゃらないのではないかと思います。
鈴木:少し前までは、同じ事務所のアンジャッシュの児嶋(一哉)さんも同じような出方をしていたんです。でも最近あの人、急に役者づいちゃって。「おまえの演技はヘタだな」とお互いに言い合っていた仲だったのにね(笑)。その点、僕は映画もドラマも、本当にワンポイント起用が多い。本当にありがたいです。
――もはや、“ワンポイント俳優”のレジェンドですか?(笑)
鈴木:もうこの際、言ってもいいですか? …はい、レジェンドですね。
――(笑)。今後の「パパ恋」も、鈴木拓さんがどこで登場されるのか楽しみです。では最後に、視聴者の方々へメッセージをお願いします。
鈴木:コメディーですが、家族愛もあり、心がほっこり温まるようなドラマになっていますので、ぜひ気を抜かずに見てください。と言うのも、気を抜くと僕がどこに出ていたのか分からないからです。これからも必ずちょこっと出演しています。見逃さずに最後まで見ていただけるとありがたいです。