5冠「グランメゾン東京」続編は『なんとも言えない』も『いろんな可能性がある番組』【ドラマアカデミー賞】
第103回ドラマアカデミー賞で、最優秀作品賞だけでなく、主演男優賞、助演男優賞、監督賞、ドラマソング賞の5冠を達成した「グランメゾン東京」(TBS系)。ドラマ作りで大切にしたこと、名シーンの誕生秘話などを、伊與田英徳プロデューサーと東仲恵吾プロデューサーに語ってもらった。
木村さんと“料理”というジャンルでドラマを作りたいと思ったんです
――最優秀作品賞を含め5冠達成。おめでとうございます。
ありがとうございます。みんなで一緒に作ってきてよかったと純粋に思います。放送中から視聴者の方々からも熱が伝わってきて励まされました。大変嬉しく思いました。木村拓哉さんをはじめとしたキャストの方々がキャラクターを生き生きと演じていただき、逆にこちらが力をいただいた感じ。作品を通してキャストとスタッフが一丸となって、いいキャッチボールができた結果だと思っています。
――本作はどのように誕生したのですか?
木村さんと“料理”というジャンルでドラマを作りたいと思ったんです。それで、脚本家の黒岩勉さんと一緒に色々な店に足を運んだりして取材していくにつれて、シェフという職業の魅力といいますか、シェフの方々の志の高さを目の当たりにして、その皆さんの料理に対する情熱をドラマにできたらどんなに素晴らしいだろうかと思ったのが始まりです。
そんな中、料理を監修していただいた、カンテサンスの岸田(周三)さんや、INUAのトーマス(・フレベル)さん、服部(幸應)さんに、更に深く信念や料理に対する心持ちを伺って、そのプロとしての生きざまが、仕事をしている万人の方に共通するのでは思えたりもしました。一生懸命仕事をしている人なら共感していただける、ある種、一流を目指す人のプロフェッショナリズムみたいなものを作品に投影したいと…。