「やすらぎの刻~道」がオールアップ! 石坂浩二『もう少しの間お芝居を一生懸命やっていきたい』
倉本聰脚本の帯ドラマ劇場「やすらぎの刻~道」(毎週月~金曜昼0:30-0:50ほか、テレビ朝日系ほか)がオールアップを迎えた。
脚本家・菊村栄(石坂浩二)ら“テレビ人”たちが入居する老人ホーム「やすらぎの郷」の人間模様、そして根来しの(清野菜名/風吹ジュン)・公平(風間俊介/橋爪功)夫妻の一代記をつづる「道」という、2つの世界が描かれてきた本作。
1年間にわたる放送で、倉本の原稿総枚数は倉本作品史上最多5500枚、放送総尺は計67時間に達した他、スタジオ撮影総日数は153日、ロケ総日数は171日におよんだという。
また、総出演者は402人(「やすらぎ」パート=172人、「道」パート・昭和編=159人、「道」パート・平成編=71人)、エキストラ総数1235人、弁当発注個数1万3943個という前代未聞の域に到達。テレビドラマ史上、類を見ないスケールの大きさを裏づける、数々の記録を残した。
風間俊介、橋爪功との“W公平”共演で芝居合戦を繰り広げる
「道」パートの昭和編で、ヒロイン・しのの夫・公平役に挑み、役柄のため“人生初”の丸刈り頭になった風間。物語が平成編に突入するとともに、晩年を演じる橋爪にバトンタッチし、いったん作品を“卒業”したが、最終話前週の3月17日(火)放送の第240話に再び登場する。
第240話では、橋爪演じる95歳の公平の前に、なぜか風間演じる22歳の公平が出現。仏壇から見つかった一丁の拳銃を巡って、2人がああでもないこうでもないと言い争う、不思議なストーリーが展開する。
橋爪と風間が対峙(たいじ)する場面は、カットをほとんど掛けない“長回し撮影”で行われ、2人芝居の舞台を見ているかのよう。
公平という1人の男を体現する2人の名優が絶妙な“芝居合戦”を繰り広げ、撮影終了後のスタジオは大きな拍手に包まれた。
正真正銘のクランクアップを迎え、「こんなにも責任感、充実感を覚えながら撮影をしたのは初めてではないかと思える作品で、楽しいこともありましたが、プレッシャーにのたうちまわったようなときもありました。
でも、こういう作品を作るために今まで頑張ってきたのかなと思うぐらい、幸せな時間でした」と、撮影を振り返る風間。
続けて「橋爪さんとの“W公平”の共演も…胸にグッとくるものがありました。いやぁ~、ついに終わりかぁ~!」と万感迫る表情で語り、橋爪とガッチリ握手を交わした。