土村芳が語る“共感度0.1%”のカンヌ選出作品の魅力「その0.1%があるかもしれない可能性を感じてしまう」<インタビュー>
浮世のあるシーンにちなんで、“死にそうになったエピソード”を質問
――では最後に、劇中で浮世さんが死にかけたことがあるという話をする場面がありますが、土村さんご自身にも“今だから話せる死にそうになったエピソード”があったら教えてください。
あります!(笑) 私、大学が京都だったんですけど、京都って銭湯がたくさんあって、好きでよく行っていたんです。
以前、久しぶりに東京から京都に行ったときも銭湯に行って、長風呂が好きなのですごくゆっくり漬かって、「よし、上がろう」って上がって浴槽の近くを歩いてたんですよ。そうしたら、次の瞬間、気が付いたら上半身だけお湯に漬かっていて。
どうやら転倒して、頭から湯船に突っ込んじゃったみたいなんです。周りのお母さまたちも何が起こったのかとキョトンとされていて、誰も何て声を掛けていいか分からなかったみたいで(苦笑)。
何とも言えない空気が流れて、その場は恥ずかしさが一番だったのですぐに浴場を出て帰ったんですけど、しばらくしたら太ももの付け根から膝あたりまで大きなあざができていて。当たりどころが悪ければ大変だったなって。
――湯船のない逆方向に倒れていたら危なかったですね…。
そうなんです。湯船の方だったのでセーフでしたけど…、危な恥ずかしい話ですね。まさか取材で話す日が来るとは(笑)。