永瀬正敏「演者としても気持ち良い」と大森立嗣監督を語る 映画「星の子」メーキング映像が公開
今回解禁となったメーキング映像では、キーパーソンを演じたキャストへの大森監督の演出シーンを交えながら、キャストが監督の仕事を語る。図らずも多くのキャストから「『会話を楽しむ』と言う言葉が印象的」「『スタート』と『カット』『オッケー』の声が好き」などの声が多く挙がり、心地良い現場を作り出す“大森マジック”の一端が見える結果となった。
芦田愛菜「監督の掛け声がすごく好きです」
主人公・ちひろを演じた芦田愛菜は、「監督の『よーい、スタート』という掛け声がすごく好きです。シーンによって変わるんですね」と語る。確かに、ちひろが街を駆け抜けるシーン、自宅でのシーンなどを見ると、それぞれで『よーい、スタート』というかけ声が違うのが分かる。芦田は「その掛け声によってシーンの雰囲気が作られ、お芝居をしなきゃ、という気にならずに、とてもスムーズにそこから始まっていくような気がします。すごく好きです」と続ける。
“信仰におぼれる両親”を演じた永瀬正敏&原田知世
家で緑のジャージを着てちひろを待つやさしい父親役の永瀬正敏も、大森監督と言えば、「『オッケー!』という声ですね」と言い、さらに「そのジャッジが早い!ということはそのシーンが的確に見えてらっしゃるということなので、余計なものを撮らないというのが気持ち良かったですね。映画監督で『スタート』と『カット』の声が良い人っていうのは演者としても気持ち良いですよね」と加えた。
母親を演じた原田知世は、「あまり大げさではなく、自然なできるだけ力を抜いたお芝居を指示される方だなと。すごく好きだなと思いました」と振り返る。
高良健吾「『会話をしましょう』というのは、芝居の基本だと思っています」
宗教施設でちひろを待ち受ける宗教団体幹部を演じる高良健吾も、印象的なのは「『スタート!』の言い方、あの入り方がすごく気持ち良いですし、『会話をしましょう』というのは、芝居の基本だと思っています」と話す。
同作が4本目の大森監督作品となる高良は、「自分たちが用意してきたものにとらわれたり縛られたりしてやるのでは、会話にはならないですから。(演じた海路の場合は)子供たちがこういう反応をするからこうしようと、それって会話ですよね。『会話をしよう』というのは、あー、そうだよなと思いました」と信頼をうかがわせた。
主演:芦田愛菜
監督・脚本:大森立嗣(「日日是好日」)
原作:今村夏子「星の子」(朝日新聞出版刊)
●公式サイト:hoshi-no-ko.jp
●公開表記:10月9日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
(C)2020「星の子」製作委員会
●配給:東京テアトル、ヨアケ