伊藤健太郎、“美形の力士”役へ意気込み「皆さんの前にまわし姿で立てる体に仕上げたい」
色白でぽっちゃり体形、昇龍のライバル・雪乃童を演じるのは大鶴佐助。「雪乃童は、伊藤くんが演じる昇龍とは性格も体形も両極端の場所にあるので、伊藤くんと反発しながらその磁場にお客さんを引きつけられたらいいなと思います。“四股を踏む”ことは邪気を払うという意味もあるので、力士役の多くの男性キャストとより多くの四股を踏んで、ありとあらゆる邪気を払えたらいいなと思います」と意気込みを語った。
大原櫻子が演じるのは、相撲嫌いの相撲雑誌記者・橋谷淳子。「まだ歌稽古ぐらいなので、どういった形で仕上がるのか目に見えてないんですが、相撲嫌いの記者をここからもっと深めていきたいです。この話を頂いて、相撲の取り組みを見せていただいたらファンになってしまって、今勉強している最中です。相撲嫌いの記者を演じるのに、どんどん相撲が好きになっていて、ちょっとマズいなって(笑)」と、役柄とは裏腹に相撲の魅力にハマっている様子。
相撲部屋のおかみさん・節子と雪乃童の母親の二役を演じるのは、自他共に認める相撲好き、“スー女”の先駆者と言える紺野美沙子。
「私が小学生の頃、子どもたちに人気のスポーツと言えば、野球やバレーボール、ボウリングでした。私が同級生に『お相撲、好きなんだ』っていうと『えぇ! あんな年寄りとおじさんばかり見るの、どこが面白いの?』と、非常に肩身の狭い思いをしました。あれからウン十年、キラッキラの製作陣と演出家の方と、この若い俳優さんたちが一堂に会して世界初のお相撲エンターテインメントの製作発表をこうして皆さまの前でできる日が来るなんて感無量です。
(原作の)漫画はビックリしましたね。こんな視点でお相撲を見てる人がいるんだ!って。この舞台、現役のお相撲さんに見ていただきたいです。『お相撲さんで良かった』って思ってもらえる気がします」と笑顔で答えた。
12月5日(土)~23日(水)東京・明治座で上演
※2021年1月5日(火)~13日(水)は大阪・新歌舞伎座、1月17日(日)~28日(木)は福岡・博多座でも上演