菅田将暉と本郷奏多がバンド結成!?
さだまさしの自伝的小説が原作、菅田将暉主演のドラマ「ちゃんぽん食べたか」(NHK総合)が5月30日(土)にスタートする。放送を前に、第1話の試写会と会見が行われた。
同作はプロのバイオリニストを目指す主人公・雅志(菅田)が、バイオリンに挫折しフォークデュオ「グレープ」として活動していく青春ストーリー。長崎から上京して下宿生活を送る雅志は、志望していた公立高校の音楽科に落ち、私立の普通科に通っている。
第1話は、雅志が2年に進級するところからスタート。クラスメートの菊田(泉澤祐希)や樫山(間宮祥太朗)と親しくなる雅志だが、一方でバイオリンの練習には身が入らないでいた。
そんなある日、クラスメートの洋子(森川葵)に片思いした樫山のため、雅志はラブソングを代作することに…という展開。
会見には原作のさだ、出演する菅田、間宮、泉澤、森川に加えて、のちに雅志とフォークデュオ「グレープ」を組む古田政美役の本郷奏多が登壇した。
主役の菅田は「落語をしたりバイオリンをしたり、こんなに毎日が発表会みたいな現場はないです。方言もありますし…。実は、僕の親父が、さださんに憧れていて、ラジオで耳コピしてまねしていたという世代なんです。毎日のように、さださんの曲を家で弾き語りしている姿を見ていたので、そんなところをイメージしてやらせていただきました」とあいさつした。
本郷は「1話をご覧になっていただいて、『お前誰だよ』と思っておられる方もいるかと思いますが(※本郷演じる古田は3話から登場)、今後出てきて雅志のいい相棒になっていくという役どころです。ギターがめちゃくちゃうまいという設定なので、本当にたくさん練習したんです。大変だな、指も痛いし…と思っていたんですけど、いざ菅田君と一緒にギターを弾いたら、『音楽ってこんなにも楽しいのか』と思いました」とコメント。
さらに、「『音楽ってすごいんだな』ということを味わえて、二人とも生き生きした顔をしていたと思います」と続けると、さだからは「じゃあ(菅田と)バンドやれよー。アイドル的に売れるんじゃない?」と提案が。これには本郷も菅田も「いや、技術が(不足している)…」と謙遜していた。
また、撮影中のエピソードに話が及ぶと、間宮は「男4人のシーンが多いんですけど、撮影の合間に菊田(泉澤)がいつもイジられてました」と告白。当の泉澤は「特に、間宮にはずっとつつかれてました。たまに、自分からつつかれるような顔をしてみたり、楽しんでましたね」とまんざらでもない様子だった。
本郷は「撮影の合間に、ギターを弾いて音を出していても怒られないという現場は珍しいと思うんですけど、最初は菅田君と普通に練習していたのが、だんだん芸人のギターネタをやり出して、だいたい全種類弾けるようになりましたね(笑)」と思わぬ収穫があったという。
一方、紅一点の森川は「自分はバンド部分は関係ないので、歌えないし弾けないというのは寂しかったんですけど、みんなに『弾いて』っていうとポロロンとやってくれるんで、それが青春な感じがしました」と笑顔を見せた。
劇中で歌われる歌の書き下ろしも手掛けたさだは「(制作統括の)真鍋(斎)さんから、そのころの学生が歌っていた風な歌を作ってくれと言われたんですが、それが難しい。実は、当時ヤマハのコンテストで落選した曲を覚えていたので、1曲だけ混ぜて提出しました。そしたら、今回も不採用になっちゃって…」と笑いを誘った。
最後にドラマの見どころを聞かれたさだは「大きな事件は起きないんですが、子供たちにとっては、恋の行方や友達との行き違いとか、そんなことが大事件なんですよね。逆に、世間から見たら何でもないことに騒げるのが、幸せな青春。それが脚本にも表れているかと思います。ぼーっと見ていても、いくつも共感できるところがあるでしょうし、この時代はこうだったんだと価値観の差も楽しめると思います」とアピールした。
5月30日(土)スタート
毎週土曜夜10:00-10:45
NHK総合にて放送