相楽樹&杉咲花、妹たちが語る「とと姉ちゃん」
現在放送中の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合ほか)で、真面目で勤勉な次女・鞠子を演じる相楽樹と、年の離れた末っ子・美子役の杉咲花。今回、高畑充希演じる常子の妹たち2人に撮影中のエピソードや今後の見どころを語ってもらった。
6月3日の放送回、女学校に入る年齢からの美子を演じている杉咲は「撮影に途中から加わって、視聴者の方にちゃんと家族に見えるかなという不安はありました」と心境を告白。
「出番がなくても現場に行ったり、(共演者たちと)連絡を取ったりしていたんですけど、いざ撮影に入ってみるとやっぱり緊張して、始まってから1カ月くらいはずっとどこかに違和感を感じながら演じていました」と振り返った。
杉咲はきちんと“三姉妹”になれるよう、相楽や高畑に「敬語を使うのをやめてもいいですか?」と聞いたという。
これに二人とも賛成し、相楽は「今はみんな“タメ語”です。呼び名も役名で呼んだり、名前で呼んだりしています」と明かした。
そのかいあってか、最近ではすっかり打ち解けて、撮影現場で“くすぐり合い”がはやっている。
相楽は「最初は美子(杉咲)だけが標的になっていたんですけど、ある時かか(木村多江)がすごく弱いことに気が付いて。最近撮影に入られた水田さん(伊藤淳史)とは“こちょこちょ”がコミュニケーションになっているくらいで、とても仲良くなれました」と楽しげな現場の様子を語った。
また、常子たちが創刊する実用雑誌「あなたの暮し」の編集長・花山伊佐次を演じる唐沢寿明のアドリブに、日々刺激を受けているという2人。
杉咲が「楽しみながら演じることを唐沢さんから学びました」と言いつつも、「ただ玄関を出るというだけのシーンで、唐沢さんは自分でドアを閉めているのに、なぜか挟まっちゃってこっちを見ているんです」と唐沢のおちゃめなアドリブの様子を披露すると、相楽も「私たちは笑いをこらえるのに必死なんです」と“先輩”唐沢との共演を楽しむ。
今後物語は、戦時中の生活へと進んでいく。
相楽は「戦争が終わって戦後になると、小橋家みんなが強くなっています。女性の強さ、たくましさで戦争を切り抜けたことが、その後の雑誌の創刊にもつながっていくのだと思います」と見どころアピール。
杉咲も「私もその通りだと思います。戦時中のシーンの撮影は苦しくて、演じていて気持ちが沈んでしまった。役作りのために、小橋家4人でご飯をあまり食べないようにしていました。でも、戦後になると闇市のシーンが出てきて、エネルギーがあふれているから、見ていてシーンから強さを感じると思います」と続けた。
また、「二人にとっての常子とは?」という質問に、相楽は「自分にはあそこまでできないです。自分のやりたいことよりも、妹たちのやりたいことを優先してくれるので、きっと親のような気持ちでいるのではと思います。そこは鞠子にはできない、とと姉のかっこいいところだと思います」と答えた。
杉咲も「妹たちが落ち込んだ時にも、いい方向に進むように考えてくれるポジティブな人。とと姉が実際にいてくれたら何でも解決するんだろうな」と、末っ子役として姉の頼もしさを感じているようだ。
最後に相楽が「(脚本家の)西田征史さんから、鞠子の成功がこの作品のカギだと言われました。精いっぱい演じていきたいと思います」と力強く意気込みを語ると、杉咲も「『とと姉ちゃん』で大事にしている“ささやかな幸せ”を見ている方々にちゃんと届けられるように、最後までみんなで撮りきれるように、頑張ります」と笑顔で相楽に目配せし、姉妹の絆の強さをのぞかせた。
毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか
NHK総合ほかで放送中