清水富美加、濱田龍臣らドラマ「模倣犯」で最高の競演
'16年にテレビ東京で放送予定の「ドラマスペシャル 宮部みゆきサスペンス『模倣犯』」の出演者が発表された。
主演・中谷美紀の脇を固めるのは橋爪功、杉本哲太、吉田鋼太郎、室井滋、高畑淳子、岸部一徳らベテラン俳優陣と満島真之介、山本裕典、清水富美加、濱田龍臣ら若手実力派俳優たち。
本ドラマはテレビ東京がことし新本社へ移転することを記念した「六本木3丁目移転プロジェクト」の一環で放送されるドラマスペシャル第一弾。
豪華な顔触れの中から、連続誘拐殺人事件の被害者の祖父・有馬義男を演じる橋爪がコメントを寄せた。
橋爪は「模倣犯」出演に当たり「原作の宮部みゆきさんの本は、なかなかよく考えられている、面白い本ですよね。宮部さんの作品に出演するのは初めてで、楽しみにしていました」と心境を告白。
その一方で「撮影では、皆さんの演技の邪魔をしないように結構気を使っていますよ。芝居がかって突出するのも変だし、かといって豆腐店のジジイ役だからと、わざと地味に演じるというのも…。そこの兼ね合いが難しい。監督にけなされながら、苦しんで演じていますね。なかなか、暑い夏にいい経験をさせてもらっていますよ(笑)」と豪華キャストならではの難しさを吐露。
そして、視聴者へ向けて「このドラマは見ている人の方がめちゃくちゃ面白いんじゃないかな。見ている人がいろんな風に気持ちが満たされるというか…そういうところが、俺もこれ、ドラマに出ないで見ている方がいいなと思ってます(笑)」とおどけつつ番組をアピールした。
中川順平チーフプロデューサーはキャスティングについて「本作は大型スペシャルドラマらしいスケールを持った一大群像劇。登場人物一人一人にキャラクターがあり、人生があります。そんな群像劇を彩るため、主演級、実力派名バイプレイヤー、さらには進境著しい若手まで、最高のキャストにお集まりいただきました。せりふがある役だけで実に100人超。
1シーンであっても、意外な有名キャストにご出演いただいたりもしているので、お見逃しなく!」と説明。しかし、本ドラマ最大のカギを握る網川浩一こと“ピース”役については「もうしばらく秘密にさせてください!」と口をつぐんだ。
今回発表された各キャストの役名、役どころは以下の通り。
■前畑滋子(中谷美紀):連続誘拐殺人事件を追う フリールポライター。一時ライターを辞めていたが今はミニコミ誌や商店街のイベント情報など細々とライター業をしている。塚田真一(濱田)や有馬義男(橋爪)と関わり事件の全貌に迫る。
■高井和明(満島真之介):そば店「増田屋」の長男。幼なじみの浩美(山本)の言うことを断れない節がある。生まれつき片足に難を抱え、ある不思議な能力を持っている。
■高井由美子(清水富美加):和明(満島)の妹で、しっかり者。そば店「増田屋」を手伝い兄と家族を支える。兄の幼なじみ浩美(山本)とは気が合わない。
■栗橋浩美(山本裕典):和明(満島)と幼なじみ。明るく振る舞うその心の中には深い闇がある。そして事件にも関与している?
■塚田真一(濱田龍臣):連続誘拐殺人事件の第一発見者で、滋子(中谷)と事件を追う。自らも強盗殺人事件で家族を失った過去がある。
■前畑昭二(杉本哲太):滋子(中谷)の夫。実家の鉄工所を切り盛りし、滋子の仕事を理解し支える。
■木田隆夫(吉田鋼太郎):義男(橋爪)の幼なじみ。近所で雑貨店を営む。年上の義男にも軽口をたたくが、実は誰よりも義男を気に掛ける。
■古川真智子(室井滋):義男(橋爪)の娘。娘・鞠子が突然行方不明になり、警察から連絡が来る。夫との関係が冷えきっていることを悩んでいる。
■板垣雅子(高畑淳子):雑誌「サブリナ」の編集長で、滋子(中谷)に事件ルポを書かせる。滋子とは昔なじみ。
■有馬義男(橋爪功):昔ながらの豆腐店を営む。孫の失踪を娘の真智子(室井)から聞き、共に警察に向かう。やがて連続誘拐殺人事件に巻き込まれていく。
■武上悦郎(岸部一徳):警視庁捜査一課のたたき上げ刑事。連続誘拐殺人事件を追う。
'16年テレビ東京系で放送予定
原作=宮部みゆき「模倣犯」(新潮文庫刊)
脚本=森下直
演出=松田秀知
音楽=沢田完
企画協力=中田一正
プロデューサー=黒沢淳、金澤友也、雫石瑞穂
チーフプロデューサー=中川順平(テレビ東京)
出演=中谷美紀、満島真之介、山本裕典、清水富美加、濱田龍臣、杉本哲太、吉田鋼太郎、室井滋、高畑淳子、岸部一徳、橋爪功