毎週木曜、日本テレビ系にて放送中のドラマ「増山超能力師事務所」。今回、同ドラマに宇川明美役で出演中のルウトにインタビューを敢行。演じる役柄についての印象や、自身の今後などについて語ってもらった。
――ドラマも終盤に差し掛かってきましたが、あらためて、今回ルウトさんが演じる「宇川明美」という役柄の印象についてお聞かせください。
明美は、使いこなせていないけどものすごく高い能力値を秘めていて、さらに「見た目は女の子だけど実は男の子」という、ちょっと複雑な感じの子です。感受性が豊かだったり、好きな人の幸せを願えたり、とてもいびつで美しい心を持った人物だと思って演じています。
――本来は男性でありながら、女性として生きている明美は難しい役どころだと思いますが、実際に演じられてみていかがですか。
二人の人間を生きている気持ちです。男の明美(あきよし)から記憶も心の傷も何もかもを引き継いだ、新たな人物・明美(あけみ)。でも、明美(あきよし)としての思い出は決して消せないし、消したくないものでもあるはず。
ルウトは「男の服装」が好きなだけで男として生きているわけではないので、性別を変えて生きるということに対して、どれだけの思いが交錯して何度自分と向き合って、どんな重さだったのかは想像でしか分からなくて。そういった部分に、楽しさと難しさの両方を抱えて演じています。
――そんな明美の役柄に共感した部分などはありましたか。
共感できる部分といえば、多分「男の自分と女の自分の心を使い分けることができる」ってところですね。
――これまでの撮影の中で特に印象に残っているシーンや、撮影時のエピソードなどはありますか。
オープニング映像の撮影かな。撮影したのは明美が(増山超能力師事務所に)入所したばかりの時で、「新しい始まり」を作ろうとしている時にオープニングを撮っていたので「なんかいっぱい始まる!やばい!」って思っていました(笑)。
あとはやっぱり、第1話ですね。事務所のみんなの過去が分かるというか、今は頼もしい(?)先輩たちがそれぞれ抱える思いと、増山さんの受け止める強さに感動してた覚えがあります。
――以前(同ドラマに出演中の)中村ゆりさんにインタビューをさせていただいた際、増山超能力師事務所のメンバーについて「キャラの濃い人がそろっている」と仰っていました。ルウトさんからご覧になって、現場の様子はいかがですか。
現場はいつもにぎわっています。そして、皆さんドラマでのキャラクターも濃いですがご本人も濃い方たちばかりなので、笑顔が絶えないですね。
撮影の合間はギャーギャーと騒いでいたのに、いざ本番が始まる時には一気にスイッチが入る先輩方を見ていると、トキメキからかドキッとします。楽屋でもドラマ内のように盛り上がっていて、勉強させていただきながら、すてきな空間にいられることに感謝しています。
――明美は“超能力師”の資格を持たない見習いで、事務所メンバーでも「末っ子」的なポジションですが、ルウトさんご自身は現場でどのような立ち位置で撮影に臨まれていますか。
悦子さん役のゆりさんと、朋江さん役の平田(敦子)さんには、休憩時間にコタツに入って一緒にボードゲームをしてもらったり、いろんな意味で構っていただいてます(笑)。
お二人ともドSなんですよね。「末っ子」というか、ルウトのことを「赤ちゃん」と呼んでくるんですよ! ただ、経験不足なルウトにも皆さんが優しく接してくださったおかげで居場所を頂けたので、そう考えると明美と似たポジションなのかもしれないです。
毎週木曜夜11:59-0:54
日本テレビ系で放送中