世界一の九州が始まる!の放送内容一覧
宮崎県都城市に136年続く老舗のみそ蔵、早川しょうゆみそ株式会社。5年間かけて2020年商品化されたみその新商品を販売したところ、世界の有名誌に記載された。世界が注目するその商品は、「umami・so」。大豆、大麦、塩のみの材料で添加物を加えず自然の風味と旨味を生かした粉末みそだ。生み出したのは7代目を継承する早川薫さん。粉末みそは、料理の幅を広げ、世界の料理人も興味を示している。世界から脚光を浴びる理由に迫る。
スマートフォンに入れる登山アプリは群雄割拠の状態だが、270万人がダウンロードしているトップシェアが福岡市に本社を置く「YAMAP」。人気の秘密は、携帯の電波が届かない山の中でも現在地がわかること。登山した会員の最新情報をシェアできることなど。“DOMO”という仕組みは登山すればポイントをもらえて、それを山の植林など自然保護に使うことができる。登山者が命とともに山の自然を守る仕組みを考えた春山慶彦代表と英彦山に登り、その想いに迫る。
世界900以上の宿泊施設を『定額』で利用できるサービス「HafH」(ハフ)。創業からわずか3年で会員数は2万人を突破し、コロナ禍でも、リモートワーク中の人を中心に会員数を伸ばしている。生みの親は長崎市出身の大瀬良亮さんと砂田憲治さん。さまざまな価値観が出会う場を生み出すプラットフォームを目指す。その理念に共感し、JR西日本と日本航空が「HafH」とそれぞれ業務提携し、ある画期的な実証実験も始まった。
鹿児島市でビニールハウス用暖房機や乾燥機など、農業関連機器の製造を行う三州産業。その中で、世界トップシェアを誇るのが『蒸熱処理装置』。南方系フルーツに寄生するミバエ類の卵や幼虫を、蒸気と熱の力で駆除する装置だ。古垣洋次さんを中心に15カ国に装置を販売してきた。 2020年からは、全国的に被害が広がる「サツマイモ基腐病」の発生を防ぐための実験にも使われている。作物を守るために蒸熱(情熱)をたぎらす企業の取り組みを追う。
熊本県八代市の平山正さんが取り組むのは「陸上養殖」。水道水を使い、塩分濃度や水温、水中の酸素量などを調整してクルマエビやサーモンを育てるものだ。自宅の庭や建物の一室など、場所を選ばず養殖することができ、海上養殖で問題になる赤潮被害や天候によって出荷が左右されるということもない。その背景には「飲食店経営者や取引業者を救いたい」という思いがあった。
魚の町、宮崎県門川町。宮崎大学延岡フィールド・村瀬敦宣准教授は、学生達と海に繰り出し魚を捕獲、さらに漁港にも頻繁に通い新種の魚が捕獲されていないか 地道な研究を続けてきた。そして、2019年「宮崎県の魚のまち」という魚図鑑、さらにこの夏815種を掲載した「ひむかの海の魚たち」を出版する事になった。「夢は宮崎の魚を集めた水族館」と語る村瀬先生。少年のように魚と向き合う村瀬先生の取り組みを追う。
ルワンダのスラム街の女性たちが「オシャレ」を楽しみ、「幸せ」を感じてほしいと福岡在住の岡本望さんがアフリカ生まれの布地「キテンゲ」を使ったプロジェクトを始動。ルワンダと日本で布を「はんぶんこ」し2枚の洋服にして、ルワンダの女性が安価で購入できるシステムを作った。さらに福岡の学生が「ルワンダ女性の手に職を!」と端切れを使った製品作りを提案。ルワンダ女性の貧困をなくそうと活動する女性たちの姿を追った。
長崎市琴海地区の工務店「さんたハウス」。代表の山川吉信さんが開発した木製のコンテナハウス「Ajito D/birth」は、パネル式のDIYキット。数字が書かれたパネルを順に組み立てるだけで作れる。オーダー施工で、滑り台付の秘密基地、2棟組み合わせて珈琲の焙煎所だって作れる。想像力次第で、秘密基地やバイクガレージ、さまざまなものに姿を変える、変幻自在の「Ajito」を紹介する。
鹿児島大学水産学部の大富潤教授は、捨てられてしまう深海魚を食べて、そのおいしさを広める魚食普及の活動を行なっている。世界的に魚介類の消費量は増加している一方で、日本の消費量は年々減少している。大富教授は、「食べればおいしい1キロ0円の魚を○キロ数百円にし、漁業者のモチベーションを高める。そうすれば、後継者が生まれ、漁業者の未来が明るくなり、海が元気になる」と考える。深海魚の認知度向上と消費拡大に奮闘する取り組みを追う。
阿蘇郡南小国町の特産品、小国杉を使った家具が国内外で売れている。手がけるのは従業員5人の地元企業「フォレック」。外国の家具を思わせるスタイリッシュなデザインは、海外メディアで取り上げられたことをきっかけに国内でも評判に。当初「杉はランクが低い素材で家具には不向き」と家具職人に酷評されたと話す社長。だが彼には他にない商品を作りたいという信念と、衰退しつつある林業を守りたいという思いがあった。
大分市のベンチャー企業「株式会社ハイドロネクスト」が開発したのが「水素精製システム」。大分工業高等専門学校の松本佳久教授が開発した、水素透過技術を応用。混合ガスを「バナジウム金属膜」に透過させることで、水素だけを取り出すことが可能。シンプルな構造のため、製造コストなどを抑えることができる。水素エネルギーの“地産地消”に向けて動き出している「ハイドロネクスト」の社長の挑戦と、水素エネルギーの可能性を追う。