運命の桃花〜宸汐縁〜

天宮で元瞳が魔気を帯びた九龍神火罩を天君に見せて、霊汐は魔の一味だと告発する。そして、霊汐には魔君だけにある魔印があることが分かり、死罪を免れない状況となる。九宸は死罪だけは免じてほしいと請うが、天尊から呼び出され、魔君に復活の機会を与えないためにも霊汐を生かしておくなと告げられる。

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霊汐を助けるため仙力を使った九宸を治療するため、青瑶は望月泉で魚を釣る。すると、雲風が現れ、かつての過ちを謝罪する。一方、九宸のために月餅を作る霊汐は、中秋節に人間界ではキスをして幸せを祈るのだと伝えると、九宸から額にキスをされる。その後、霊汐は天宮に侵入した欽原によってさらわれてしまう。

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九宸は霊汐を従極淵にかくまい、魔の力を封じ込める。そして、霊汐は「私を信じろ、私が守る」と言う九宸の言葉を聞き、彼と従極淵で生きていく覚悟を決める。しかし、元瞳は西王母に霊汐のことを密告。居場所がばれた霊汐は、蟠桃会での騒動で魔君との関係を疑われ、天君の裁きを受けるため天宮に戻ることになる。

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西王母が蟠桃会に神仙たちを招き、魔君の騎獣だった呑天獣から仙丹を作ることになる。一方、五碗の行方を追ううちに呑天獣が捕らえられている化生池に迷い込んだ霊汐は、魔刀の修復のために呑天獣を奪おうとする仲昊と出くわす。仲昊は霊汐こそ魔君が探す5万年前の赤子だと気付くが、駆け付けた九宸が霊汐を助け出す。

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九宸は霊汐を桃林へ連れて行く。そこで楽伯に、霊汐が楽伯の実の娘ではなく5万年前に魔君が自分の元神を隠す器にした赤子であることを知っていると明かし、また、神と魔の力を併せ持つ存在となった彼女を守るためにこれまで過ごしてきたことに理解を示す。その後、霊汐は天宮に帰ろうとする九宸を追いかけ、キスをする。

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九宸と一緒に人間界にやって来た霊汐は神獣・白澤と出会い、五碗と名付けて可愛がることにする。そして、九宸と一緒に訪れた山霊界で景休の部屋に迷い込んだ霊汐は、なくしたはずの長生結を見つける。その後、九宸と幽都山に入った霊汐は、九宸の修行の地だという従極淵に連れて行かれ、氷の寝殿に閉じ込められる。

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欽原は南極仙翁と師弟の縁を断ち、義父の仲昊に忠誠を誓う。そして、九宸を訪ねると師匠の使いと偽って水月鼎を手に入れようとする。それを不審に思った九宸が幽都山に向かうと、魔道に落ちた仲昊が現れる。一方、九宸からの罰として衛兵に落ちた元瞳は、元家の祠堂で神幽宝鑑という邪術を手に入れようとする。

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楽伯はレイ月から弟弟子・陌歓が5万年前に亡くなっていたと聞かされ、ショックを受ける。一方、天宮では命より名声を重んじる元夫人が自害し、そのことに動揺を隠せない霊汐を九宸が慰める。そして、仙力を取り戻した九宸は水月鼎が形を変えて天恒神砂となり霊汐を主に選んだと分かると、霊汐を連れて南極仙州へ向かう。

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元征の罪が裁かれることになるが、九宸は弟子の罪は師匠の責任なので元家ではなく自分に厳刑を与えてほしいと天君に訴える。その結果、九宸は紫雲台で7回の雷刑を受けて体調が悪化し、青瑶は養生のために九宸の仙力を封じる。その頃、魔君は5万年前に生まれた神と魔の力を併せ持つ赤子を捜せと仲昊に命じる。

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洗仙池で息絶え絶えの霊汐を見つけた青瑶は、復元された戦報を公開する。それによって元征が魔道に落ちたことが公となり、母親の元夫人は大きなショックを受ける。その後、九宸は霊汐を扶雲殿に連れ帰って看病する。すると、東海水君の王子で元瞳の婚約者の杜羽がやって来て、九宸に元家を救ってほしいと嘆願する。

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あらゆる物を復元できるといいう神器・水月鼎を探して南極仙州にやって来た霊汐は、幽都山の戦いの戦報を復元して当時の真相を知るが、九宸の気持ちを思い、公開するのを思いとどまる。ところが、戦報の復元に気付いた元瞳から口封じのために洗仙池に突き落とされる。そして、元征の神器・さん心釘が功徳殿に納められる。

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丹薬作りに成功した霊汐はその効能を試すために自ら冷たい望月泉に飛び込むが、それをこっそり見ていた九宸は慌てて霊汐を救い出す。そんな中、可愛がっていた犬の小白を変わり果てた姿で発見した霊汐は、その亡骸を洗仙池に流して弔う。一方、南極仙州を訪れたレイ月は南極仙翁の占いで実の娘が生きていると教えられる。

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レイ月は養女・宝青に縁談を用意するつもりが、彼女が景休に恋していると知り愕然とする。一方、宝青はレイ月が実の娘を捜していると気付き不安を覚える。その頃、九宸は幽都山へ向かうと、そこで目を覚ました魔君と対峙する。そんな中、霊汐は薬王にも見放され孤立無援の九宸のために、自分で丹薬を作ろうと奮闘する。

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楽伯が来て家に連れ戻されそうになった霊汐は強引に扶雲殿に残る。しかし、九宸がおきてに背いて幽都山の戦いの真相が記録されているはずの戦報を燃やし、戦神の任を解かれたため、扶雲殿は周囲から白い目で見られるようになってしまう。一方、景休は玄鳥族の敵である前国主の垣渡が縛霊淵の中で生きていることを知る。

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景休は天界と魔界の境界にある縛霊淵で烈夷族を滅ぼすつもりでいた。それに気付いたレイ月は景休を止めようとするが、追い詰められた烈夷族は魔君に身をささげて怨霊となると、縛霊淵を飛び出していってしまう。その途端、扶雲殿にあった烈夷族の紋章が割れて霊汐の持つ石に反応し、霊汐は気を失ってしまう。

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幽都山の戦いの真相を決して語ろうとしない九宸を見た元征の妹・元瞳は、かつて兄が送ってきた手紙を手に扶雲殿を訪ねようとする。一方、山霊界では国主・レイ月が、景休の持つ長生結を見て、顔色を変える。それは、レイ月がかつて自ら赤子のために作った物で、霊汐が落としたのを景休が偶然拾ったのだった。

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天雷真君と面会した山霊界の国師・景休は、謀反を起こした烈夷の息子・仲昊をわなにはめるつもりだったが、九宸の邪魔が入り計画が狂う。その後、九宸は天雷真君が開いた宴に参加し、そこで天雷真君から亡き弟子・元征の神器・さん心釘を見せられ、魔君を封じた幽都山の戦いで天軍が全滅した理由を問い詰められる。

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仙力を使い果たして凍りついた九宸を必死に温める霊汐は、薬王洞で働く霊汐の姉弟子・青瑶から体を温めるため無尽木で火を炊くようにと指南される。そこで九宸の弟弟子・雲風は無尽木を取りに赤焔洞へ向かう。その後、霊汐は目を覚ますと、九宸の部屋に一晩中いた女性として天宮中のうわさになってしまう。

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自分を5万年ぶりに生き返らせた霊汐の力に驚いた九宸は、霊汐を扶雲殿に置いて正体を確かめることにする。一方、霊汐は九宸の侍女になれたことに大喜びして、侍女長・十三の下で働き始める。そんな中、天族の上神・天雷真君から目の敵にされた霊汐は厳しい尋問を受ける。そこへ、九宸が助けに現れる。

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父親の医仙・楽伯から夸父山桃林の外に出ないように言われて育った丹鳥族の少女・霊汐は、天界を魔君から救った戦神・九宸の武勇伝を読んでは胸をときめかせる日々を過ごしていた。ある日、霊汐は薬を届けるために桃林を抜け出して天宮へ行くが、天兵に追われ、九宸が眠る長生海の氷の宮殿に迷い込む。

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