光る君へのあらすじ一覧
長和3(1014)年。三条天皇(木村達成)の即位から3年が過ぎた頃、帝が暮らす内裏で立て続けに火事が起きる。道長(柄本佑)は帝の政に対する天の怒りが火事の原因だと訴え譲位を進言するが、帝は受け入れず、両者の対立が深まる。そして道長は、帝のある異変を感じ取っていた。その頃、皇太后・彰子(見上愛)に仕えながら「源氏の物語」の執筆を続けるまひろ(吉高由里子)は、越後から帰京した為時(岸谷五朗)と久々に再会を果たす。さらに、賢子(南沙良)から思いがけず恋愛の相談をされる。
長和元(1012)年。宮中では、道長(柄本佑)と三条天皇(木村達成)の覇権争いが行われていた。そんな中、道長の娘・妍子(倉沢杏菜)が三条天皇の中宮に、そして彰子(見上愛)が皇太后になるも、帝は長年付き添った東宮妃・すけ子(朝倉あき)を皇后にすると宣言する。そこで道長は自身の権力を誇示するためにある計画を立てるが、体調を崩し倒れてしまう。一方、里帰り中のまひろ(吉高由里子)は、賢子(南沙良)が双寿丸(伊藤健太郎)を連れているところに出くわす。
寛弘8(1011)年6月22日。7歳で即位し、在位25年に及んだ皇位を三条天皇(木村達成)に譲り出家した一条天皇(塩野瑛久)が崩御する。そんな中、第67代として即位した三条天皇と道長(柄本佑)の間では、早くも水面下で覇権争いが始まる。さらに、道長の息子たちの序列争いも表面化する事態に発展する。その頃、まひろ(吉高由里子)は一条天皇を失った悲しみに暮れる彰子(見上愛)を慰めるため、和歌の会を催すことに。そこに招かれざる客の清少納言(ファーストサマーウイカ)が現れる。
寛弘6(1009)年11月25日。彰子(見上愛)は、土御門殿で一条天皇(塩野瑛久)の第三皇子を出産。敦成親王と年子の皇子に敦良親王と命名。次期皇位を巡り、公卿たちの思惑が交錯する中、道長(柄本佑)は自身の血を引く天皇の誕生を意識し始める。年末年始を迎え、帰省したまひろ(吉高由里子)は久々に為時(岸谷五朗)ら家族との楽しい時間を過ごす。しかし、そこで惟規(高杉真宙)は、まひろの娘・賢子(南沙良)の実の父親が宣孝(佐々木蔵之介)ではなく、道長だと為時に話してしまう。
寛弘6(1009)年1月。まひろ(吉高由里子)の元を訪れたききょう(ファーストサマーウイカ)は、「源氏の物語」を読んだことを告げ、絶賛する。だが一方で、亡き定子(高畑充希)の思い出をつづった「枕草子」から、一条天皇(塩野瑛久)の関心を奪ったことに対し本心を明かす。その後、物語の次の構想を練り始めたまひろは、道長(柄本佑)から新たな提案を受ける。一方、中宮・彰子(見上愛)と敦成親王への呪詛の形跡が見つかり、伊周(三浦翔平)の関与が明らかになる。
寛弘5(1008)年9月11日。彰子(見上愛)が難産の末、土御門殿で一条天皇(塩野瑛久)の第二皇子を出産。まひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)は喜びを分かち合う。そんな二人の親密さがうわさになる中、彰子はまひろの書いた物語を冊子にして一条天皇への土産にしたいと倫子(黒木華)に申し出る。そこで、まひろをはじめ女房たちが力を合わせて豪華本を制作することに。同じ頃、伊周(三浦翔平)らの思惑が外れ、新たな皇子が誕生したことにより皇位継承を巡る不穏な気配が漂う中、内裏で事件が起こる。
寛弘5(1008)年初春。一条天皇(塩野瑛久)の中宮・彰子(見上愛)がついに懐妊。12歳で入内してから実に9年の月日が流れていた。道長(柄本佑)は喜び、宮中が色めき立つ中、まひろ(吉高由里子)は彰子から帝に対する胸の内を明かされる。一方、清少納言(ファーストサマーウイカ)は、まひろの物語が道長の指示によるものと知り、伊周(三浦翔平)にあることを訴える。出産が近づくにつれて不安に駆られる彰子から頼られるまひろは、道長から新たな相談を受ける。
寛弘3(1006)年8月。道長(柄本佑)は彰子(見上愛)の懐妊祈願のため、息子の頼通(渡邊圭祐)を連れて吉野の金峯山寺へ御嶽詣に向かうことに。しかし、命懸けの険しい行程と悪天候に悩まされ、道長一行は目的地である金峯山寺への到達に手こずってしまう。そんな中、伊周(三浦翔平)が武者を引き連れ、不穏な動きを見せる。その頃、まひろ(吉高由里子)の執筆する物語に自身の境遇を重ね、興味を深めていた一条天皇(塩野瑛久)は、まひろに内容の真意を尋ねる。
寛弘3(1006)年7月。興福寺別当・定澄(赤星昇一郎)は、道長(柄本佑)に屋敷を焼き払うと脅しに来る。翌日、陣定で道長や行成(渡辺大知)らが興福寺への対応を協議していると、朝堂院に僧兵たちが押し寄せているとの報告を受ける。一方、執筆が順調に進むまひろ(吉高由里子)の物語は宮中の話題を集めるが、本来の狙いであった一条天皇(塩野瑛久)と彰子(見上愛)の関係は深まる気配がない。そんな中、彰子の懐妊が程遠いと感じた道長は、一世一代のある決断を下す。
寛弘2(1005)年12月。藤壺で彰子(見上愛)に仕えるようになったまひろ(吉高由里子)は、「藤式部」という呼び名と執筆のための房を与えられる。早速物語の続きを書こうとするが、宮中での暮らしに慣れず、思うように筆が進まない。まひろは悩んだ末、道長(柄本佑)の反対を押し切って家に戻って執筆することに。同じ頃、道長は一条天皇(塩野瑛久)が伊周(三浦翔平)に心が傾いていることを危惧していた。そんな伊周が、一条天皇の命で除目の儀に復帰し不穏な動きを見せ始める。
帝に献上するためにまひろ(吉高由里子)が書き始めた物語は、一条天皇(塩野瑛久)が興味を示したことで道長(柄本佑)の思惑通りになる。そこでまひろの元を訪れた道長は、まひろに彰子(見上愛)が暮らす藤壺へ上がり、女房として仕えながら執筆することを提案する。道長の狙いは、一条天皇が物語の続きを読むため藤壺へ来る機会を増やし、彰子との仲を深めるきっかけにすることだった。まひろは道長の提案に戸惑うが、父・為時(岸谷五朗)に背中を押されて決意を固める。
寛弘元(1004)年10月。ある日突然、道長(柄本佑)がまひろ(吉高由里子)を訪ねてくる。道長はまひろに、一条天皇(塩野瑛久)に入内するも、相手にされず寂しく暮らす娘・彰子(見上愛)を慰めるために物語を書いてほしいと頼む。まひろは、「枕草子」の感想をあかね(泉里香)に求めると意外な答えが返ってくる。このことがきっかけで、まひろは彰子のために自分らしい物語を書こうと心に決める。一方、宮中では年下の斉信(金田哲)に出世で先を越された公任(町田啓太)が参内しなくなる。
寛弘元(1004)年7月。まひろ(吉高由里子)が夫・宣孝(佐々木蔵之介)を亡くして、3年の月日が流れる。まひろは、四条宮の女房たちに和歌を教えながら自作の物語を披露し、都中で話題になっていた。ある日、まひろが歌の解説をしていると、歌人のあかね(泉里香)という女性と出会い、まひろは、自由奔放なあかねに引かれていく。その頃、宮中で流行していた「枕草子」を読み返す一条天皇(塩野瑛久)は、亡き定子(高畑充希)を思い涙を浮かべていた。
長保3(1001)年1月2日。宮中では天皇に屠蘇などの薬を献じて一年の無病息災を祈る「御薬の儀」が行われる。まひろ(吉高由里子)の娘・賢子(永井花奈)は3歳に成長し、子煩悩な宣孝(佐々木蔵之介)と家族で幸せな日々を過ごしていた。そんな中、越前国守の再任かなわず官職を失った為時(岸谷五朗)の事情を知った宣孝は、まひろらを経済的に支えるため、国守を務める山城へと向かう。程なく、まひろを案ずる道長(柄本佑)は帰京した為時に嫡男の指南役を依頼するが、断られてしまう。
長保元(999)年12月末。まひろ(吉高由里子)は、道長(柄本佑)との子を出産。宣孝(佐々木蔵之介)は生まれてきた子に賢子と名付け、約束通りわが子として育てる。一方、道長は晴明(ユースケ・サンタマリア)の助言から、入内させた娘の彰子(見上愛)を中宮にし、定子(高畑充希)を皇后にする「一帝二后」を、国家安寧のためにもくろむ。道長の考えに賛同した詮子(吉田羊)と行成(渡辺大知)が一条天皇(塩野瑛久)の説得に当たるが、天皇は彰子を中宮にすることを強く拒み、怒りをあらわにする。
長保元(999)年2月。まひろ(吉高由里子)は、久々に訪れた近江の石山寺で道長(柄本佑)とばったり会う。二人は散策しながら昔話に花を咲かせ、互いの現状を報告する。その後、まひろの懐妊が判明。宣孝(佐々木蔵之介)は喜び、まひろの体をいたわる。やがて季節は秋になり、道長の娘・彰子(見上愛)の入内が11月1日に決まる。定子(高畑充希)の出産の時期と重なることから、道長は彰子の入内を盛り上げるため、ある策を立てる。その6日後に定子は皇子を出産。一条天皇(塩野瑛久)の気持ちは、ますます定子と皇子へと傾く。道長が晴明(ユースケ・サンタマリア)に対応策を相談すると、とんでもない提案をされる。
長徳4(998)年10月1日。日食と地震が同日に都を襲う。為時(岸谷五朗)の屋敷も地震の被害を受けるが、まひろ(吉高由里子)は夫となった宣孝(佐々木蔵之介)の経済力で家を修繕し、生計を立てていた。同じ頃、道長(柄本佑)は地震の被害を受けた都で被災者のための仕事に追われていた。そして晴明(ユースケ・サンタマリア)から、この天変地異を収めるためには道長の娘・彰子(見上愛)を入内させるしかないと進言される。程なく、心労から体調を崩した一条天皇(塩野瑛久)は、譲位して定子(高畑充希)と暮らしたいと行成(渡辺大知)に相談する。