ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第105回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞 受賞インタビュー

(C)TBS

堺雅人

失敗したおかげで生き生きするというストーリーに勇気づけられました

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「半沢直樹」はタフな福澤克雄監督の作品なので、心の準備はしていたつもりでしたが、いざ撮影が始まると、予想以上の激しさでした。新シリーズという感じではなく、前回シリーズの最終話からそのまま続いている感覚で、とにかく乗り遅れないように必死でしたね。
しかし、新型コロナウィルス感染拡大のため、一時期、撮影中断に…。中断前の最後の撮影は、第2話、電脳雑伎集団の社長室でのシーンでした。黒づくしのセットの威圧感と、不気味なたたずまいで社長夫婦を演じられた土田英生さん、南野陽子さんの様子が印象的でした。そのときは再開のメドが立っていなかったので、「ああ、これで終わりかもしれないなぁ」と思いながら撮影したのを覚えています。その後、撮影は再開し、さまざまな困難の中、スタッフの皆さんのおかげで最後まで演じることができました。

今回は半沢の新たな戦いを演じて、「頑張る」ということがとても特別になっているのではないかと感じました。僕たち俳優も含め、この社会には頑張りたくても頑張れない人はたくさんいる。だからこそ、ドラマの中で半沢という「頑張る」人を見て、視聴者の皆さんが楽しんでもらえたのではないかと思います。

そして、香川照之さんが演じた大和田は、新シリーズの主役と言ってもいいと思います。大和田の面白いところは、一度挫折したことで自由になったことですよね。新シリーズではもう変幻自在に活躍していました。もちろん、香川さんの圧倒的な力量があってのことですが、失敗した人がその経験のおかげで生き生きするというストーリーには、勇気づけられました。大和田は大好きな登場人物です。

他にも共演者の話は尽きません。素晴らしい皆さんに囲まれた現場でした。そんな中で今回も半沢直樹を演じられたことを皆さんに深く感謝します。

半沢直樹 第2シリーズ

堺雅人主演で2013年に放送されたドラマの続編。原作は池井戸潤の「半沢直樹」シリーズ。前作で東京中央銀行に勤める半沢直樹(堺)が、銀行内の不正を明らかにするも子会社への出向を命じられる。そして今作では、東京セントラル証券で営業企画部長となった半沢に巻き起こる事件を描く。また半沢の妻・花を上戸彩が演じる。

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