「にじいろカルテ」で描くのは「付き合っていくしかない」という強さ
高畑充希主演のドラマ「にじいろカルテ」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第3話(2月4日放送回)では、“まだら認知症”患者で数カ月に一度、記憶がリセットされる雪乃(安達祐実)のエピソードが描かれ、その迫真の演技が視聴者の胸を打った。
「にじいろ―」は、山奥深くの“虹ノ村”にたたずむ小さな診療所にやってきた内科医・真空(高畑)が、村人たちと触れ合い命と向き合っていくヒューマンドラマ。
ある日「私は誰なんでしょうか?」と雪乃が診療所に来た。自分のことも何も分からないという雪乃に衝撃を受ける真空だったが、雪乃の夫・晴信(眞島秀和)や村の仲間の嵐(水野美紀)、氷月(西田尚美)にとって、その“記憶の消えた雪乃”と過ごしていくことも、もはや日常となっていた。
嵐と氷月は、幼い子どもに説明するかのように、雪乃がどんな人物で、どんな人々に囲まれていたのか教えていった。雪乃が歩んだ人生を写真で見せつつ、のちに夫となる晴信を紹介するという一連の流れが、彼女たちには出来上がっていた。
村民たちの優しい役割分担と、氷月が口にした「みんなあるね、あるよね。どうにもならないことって。付き合っていくしかないんだよね、なんとかさ」という、病気や様々なことが起こる人生そのものの核心をついたようなセリフが、Twitterでも話題になった。「虹ノ村の一員になりたい」「あんな人たちに囲まれたら人生変わるかもな」「安達祐実ちゃん、記憶の消えた演技上手すぎ」など、多くの人の心に残るシーンとなったようだ。