助演女優賞は「エール」二階堂ふみ! 歌唱シーンは「毎回、悔しい思いをしながら」
「第106回 ザテレビジョン ドラマアカデミー賞」で助演女優賞を獲得したのは、連続テレビ小説「エール」(NHK総合ほか)のヒロイン・古山(関内)音役の二階堂ふみ。数々の名曲を生み出す作曲家・古山裕一(窪田正孝)の妻を演じ、「快活で愛らしい役柄に力づけられた」と支持を集めた。また、歌唱シーンも話題になり、「芝居の繊細さが歌唱にも表れていた」といった声も。そんな二階堂にインタビューを行い、初の“朝ドラ”出演や歌唱シーン、主演の窪田正孝との共演について感想を聞いた。
コロナ禍の中、“朝の日常”をちゃんと届けられるよう
――「エール」で助演女優賞を受賞されました。感想を教えて下さい。
長い撮影をみんなで頑張った作品だったので、私ひとりではなくてキャストやスタッフの方々を代表していただいたような、そんな気持ちです。ありがたいです。
撮影中断もあり2020年10月まで撮影していましたが、体感としてはあっという間でしたね。毎週毎週、自分の中で課題があり、「もっとこうしたほうがいいな」という学びが多い現場だったので、長いなと感じることは全くなかったんですけど、共演した志村けんさんがお亡くなりになり、新型コロナの感染拡大もあって、今までの当たり前が当たり前ではなくなりました。
どんどん日常が変わっていく中で、朝ドラを見ている視聴者の皆さんに“朝の日常”をちゃんと届けられるようモチベーションを保って演じることが大事だなと感じていました。
――大河ドラマには出演経験がある二階堂さんですが、初めて朝ドラに出てどう思われましたか。
朝ドラは、すごく多くの方々が見てくださっているので、見ている方々と一緒に作っているような実感があって。その反応を日々感じていました。そういう作品ってなかなかないですし、私自身はひとつの役をこんなに長くやり続けるのが初めてのことだったので、勉強になりました。