大きな転機、人生が変わった「木更津キャッツアイ」
もともと岡田はジャニーズ事務所の中でも異色の経歴を持っている。「天才・たけしの元気が出るテレビ!」(1985年~1996年日本テレビ系)のコーナー「ジャニーズ予備校」で合格し、そのまま入所。そのわずか数カ月後に史上最速でCDデビューした。
だからジャニーズの中では、ジュニア経験のような下積みがない特別待遇で、俳優として現場に行けばジャニーズというだけで色眼鏡で見られてしまう。他の役者に比べて10倍チャンスはあるかもしれないが、逆に10倍努力しなければ、役者として認めてもらえないと岡田は信じていた。常にアウェーだった。
俳優として大きな転機になったのは「やっぱりかけがえのない作品。『木更津』があって人生変わったから」と本人も言うように「木更津キャッツアイ」(2002年、TBS系)だろう。余命宣告されながら明るく生きる主人公・ぶっさんを演じ、ジャニーズファン以外からも認知された。
格闘技界のレジェンド中村頼永に師事
そして岡田を語る上で欠かせないのが「SP警視庁警備部警護課第四係」(2007年~2008年、フジテレビ系)だ。このドラマへの出演を機に岡田は中村頼永に師事し本格的に格闘アクションの練習を始めた。これが報じられたとき、色めき立ったのは格闘技ファンだ。何しろ、中村といえば、格闘技界においてレジェンドのひとり。そんな彼がまさか岡田と組むとは想像だにしていなかったからだ。
「本気で誰よりも真剣にやらないと認めてもらえない」とストイックに打ち込んだ彼は、ジークンドー、カリ、USA修斗のインストラクター資格をも取得し、居合やブラジリアン柔術まで嗜んでいる。