――楽曲はどんな経緯で制作されたのですか?
「想イヲツヅル」という小説から楽曲を作ろうという気持ちがまずありました。でも、どのように作っていいか、具体的な案がなかなか浮かばなくて。2020年の10月くらいにMV制作まで含めて具体化できるかもしれないという話をもらって、そこから、曲を作り始めたんですよ。自分の過去と向き合いながら、何が何でも形にしたかったです。
――新田さんは、「べに」を初めて聴かれたとき、どう思われましたか?
新田:私は小説も読みましたが、小説を読んだ人が聴く印象と、小説を読んでいない人が初めて聴く印象とでは全く違ってくるんじゃないかなと思いました。読んでいると、曲が描いている「君」は、小説の「彼女」とも、「君」ともどっちにでも捉えられるし、いろんな解釈で楽しめるんじゃないかと。
私は曲を聴いた後に、歌詞の意味を深掘りしちゃうタイプなんです。だから映画を観た後、友達とかと「どう思う?」って感想や感情を共有したり、意見を交換したりすることがすごく好きで。そういう楽しみ方ができる曲だなって。それが第一印象でした。
――小説も読まれたのですね。
新田:はい。全部読みました。登場する男性は、モテる男、だけどちょっとダメな男って感じですよね(笑)。読み手をうまい具合にじらしていて、「結局は『君』と結ばれるんでしょ?」って思いながらも、でもちょっと分からないところがあって、関係が気になって、どんどん読み進みました。
――小説のテーマソングという位置付けですが、作品にハマっていると思いますか?
新田:ハマっているけど、ハマり過ぎていないのがいいんです。ハマり過ぎていないから、いろんな解釈ができるんだと思います。
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オヌキ諒「べに」 (MUSIC VIDEO)https://youtu.be/SUQsvTPoXVI
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オヌキ諒note「想イヲツヅル」 https://note.com/ryonuki