吉沢亮が主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。4月25日に放送された第11回「横濱焼き討ち計画」では、徳川慶喜(草なぎ剛)が将軍後見職として政治の表舞台に復帰した。慶喜をそっと支える妻・美嘉君(川栄李奈)との関係性に視聴者からも感嘆の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)
嘆息の慶喜、その本音を受け止めたのは…
「青天を衝け」は、資本主義の父と称され、新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一(吉沢)の生涯を描く。同時に、やがて主君となる江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜とのかかわりも、印象的に描かれていく。
第11回では、栄一、慶喜ともに大きな転換点を迎えていた。栄一は、初めて授かった我が子に歓喜したのもつかの間、1歳になる前にはやり病で失ってしまった。悲しみに暮れる栄一。その負のエネルギーの矛先は次第にふがいない幕政へと傾いていき、ついには惇忠(田辺誠一)や喜作(高良健吾)とともに“横濱焼き討ち計画”をぶち上げた。
一方、慶喜は謹慎を解かれ、将軍後見職として再び政治にかかわる立場となった。だが、周囲は“攘夷”を盾に権力を握ろうと画策する者ばかり…。“攘夷”という機運の実態を冷静に見つめる慶喜は落胆していた。
そんな慶喜を癒したのが、妻の美嘉君だった。夜、2人の寝所では「将軍後見職も飾り物であった…」と本音をこぼした慶喜にそっと寄り添う美嘉君の姿があった――。