豪華ドレスに「いったいいくらするんだろう…?」
――麗子はファッションも大きな見どころでした。スタイリング面でアイデアを出したりもしたのですか?
最年少の編集長ですが貫禄があるように見せたかったので、全体的に大人っぽくした方がいいのではないかと思い、衣装合わせの際にミニ丈のスカートは避けるようにしたり、スーツっぽい衣装もあった方がいいのでは?というアイデアを出させていただきました。
また、山梨から帰ってきた麗子が靴擦れを起こして、宇賀神さんに絆創膏を貼ってもらうシーンは、当初は白の衣装という案があったようなのですが、スタイリストさんが山梨の会社の社長を説得して帰ってくる場面なのに白はどうだろうか?という意見を出してくれて、スタッフや監督と相談して違う衣装になりました。スタッフやスタイリストさんが麗子の状況や心情を考慮して衣装を選んでくださっていたので、信頼してお任せしていました。
――菜々緒さんが一番好きだった衣装は?
そうですねー。編集部に初めて来た時の衣装は、コレクションピースでまだ日本に入ってきていないドレスだったそうなんです。ビーズがあしらわれたレースの黒のドレスで、いったいいくらするんだろう…?というほどのものを着させてもらって、やっぱりインパクトが大きかったですし、スタイリストさんの「何が何でもこの衣装を私に着せる!」という気概を感じました。初めて編集部に登場する際の迫力も感じられたのではないかと思います。
――では、菜々緒さんのなかでもっとも印象に残っているシーンは?
麗子が「MIYAVI」を去るシーンです。奈未ちゃんと1から関係性を作り上げてきたので、涙を必死に堪えるぐらいグッときて、芝居をしているという感覚ではありませんでした。もし、自分が麗子の立場だったらと思ったら、本当にグッときたんです。オンエアを見るといろんなカット割がされていて、それぞれがそれぞれの立場で感じたことが表現されていたので、そこでもまたグッと来ました。