ユースケ・サンタマリアは「私の心のオアシスでした」
――上白石萌音さん、弟役の玉森裕太さんとのシーンで印象的だったことは?
萌音ちゃんは明るくて和やかな雰囲気を作るのが、本当に上手な方です。エネルギーがすごくクリアで、素敵な人なんです。勉強させられることがたくさんありました。玉森さんも結構癒し系なので、今回の現場は今までで一番穏やかだったように感じました。ファッション誌ということで女性が多かったこともあってか、穏やかでやさしい現場で。萌音ちゃんと玉森さんの穏やかでゆったりした感じに、私も癒されながら撮影していたように思います。
――では、宇賀神さん役のユースケ・サンタマリアさんは?
ユースケさん、最高でした。私の心のオアシスでした。面白癒し系で、みんなを笑わせてくれるので、空気がパッと華やぐんです。ユースケさんとは恋仲になる役柄だったので、結構お話しさせていただきました。
例えば、「宇賀神のキャラクターなら、こういう言い方をした方がいいと思うから、セリフ変えてもいいかな?」とか、すごく考えていらっしゃるんです。ほかにも「この展開なら、このセリフじゃない方がいいと思う」などと監督にも伝えられていて、そういう姿を見て勉強させていただきました。もちろんユースケさんは経験がおありになるから言えることですが、こういうふうにディスカッションして役を作ることって大事なんだなと気付かせてもらえました。
それから、宇賀神さんとの水族館デートで麗子が緊張のあまりにクレープの紙を食べてしまったのも、ユースケさんが冗談めいて言われたことがきっかけだったんです。ユースケさんが「(麗子が)緊張して、クレープの包み紙を食べちゃったりしてね(笑)」と冗談めいておっしゃられたのを聞いて、これは採用だなと思ってやってみたら、オンエアで使用されたんです。ほかにも「麗子さんが〇〇したら面白いね」「〇〇したら可愛いね」といろいろ言ってくださって、すごく助けられました。