村橋直樹氏「親としては本当に心にくるものがありました」
激動の第16回放送の中で、村橋氏の想像を超えたシーンを聞くと「どのシーンも熱く、想像を超えたものになったのですが、手塚理美さん演じる惇忠らの母・やへの、息子たちが連れていかれて一人嘆く場面がとても印象に残っています」と明かした。
その理由を村橋は「惇忠や平九郎が連れていかれ、『水戸が憎い』と一言放つ場面なのですが、手塚さんからその前に『子供たち一人一人の名前を呼びたい』という提案がありました。この手塚さんの提案により、“息子たちが歴史の荒波へと巻き込まれ、嘆く母親”というのを本当に素晴らしく描くことができたなと感じています。僕には子供がいるのですが、子を持つ親としては本当に心にくるものがありましたね」と語った。
また、今後の「青天を衝け」で楽しみにしていることを聞くと村橋氏は「これまで、栄一と慶喜の二人の時間軸を描いてきて、今二人は一緒にいますが、明治へと時代が移り変わると、離れていくことになります。栄一は立場が上がり、近代日本を作り上げる人物となっていきます。ですが、そんな時にふと慶喜のこと思い出して、栄一は慶喜の自伝を編さんするんですよね。その瞬間に、なんで慶喜のことを思い出したんだろうと、その時の栄一の気持ちを大森さんがどう描いてくださるのか楽しみです」と笑顔を見せた。
さらに、村橋氏は「第16回以降は円四郎の意志を栄一が継いでいくことになります。栄一が円四郎から何を受け取ったのかということを、今後描くことが楽しみですし、視聴者の方々にも楽しみにしていただきたいですね」と作品をアピールした。