稽古現場でのエピソードが飛び出す!
一方、2015年の「ドリームボーイズ」でチャンプ役で出演経験がある菊池。今回は主演としてこのステージに立つが、「懐かしいところもありながら、僕がチャンプの時に見てた僕の役がこんなふうだと、2方向からこの舞台を見ることができている感じがして、すごく新鮮でした」と口にし、「樹のチャンプを袖から見たり、対峙したりして、僕のチャンプのほうがちょっと良かったな」と告白。
田中が不満をちらつかせつつ「みんな違って、みんな良いと思います」と返すと、菊池は「ウソ、ウソ!樹の良さがすごくにじみ出ていて、対峙して歌ったりするシーンでは、グッときて、リハ場から泣きそうになっちゃうところもありましたね」とエピソードを披露。
中でも終盤の2人で手を組んで歌うシーンは特に感極まったそうで、菊池は「あそこは光一さんから、『風磨は感極まるような感じで、時に涙が溢れちゃうかもしれないけど、樹は温かいクールな感じで』と言われたときに、樹が『光一さん、無理です。泣いちゃいます』って言ってました」とぶっちゃけ。
すると、田中が「いや、ダメなんですよ!こいつが真面目にステージに立っているのを見ると、もう泣きそうになるんです」と言って記者陣を笑わせ、「リハ場では手を組んで歌うところでは、リハ場から泣いちゃうから『頼むから、俺と目を合わせないでくれ』ってお願いして。ゲネプロで初めてしっかり目があってグッときてしまって、まともに歌えなくなりそうになりました」と本心を告白。
それを受けて、菊池は「ゲネプロ終わって裏に履けたときの第一声が『お前、あそこのシーン、俺の顔見るなって言っただろ!』で」と田中の裏側を披露。
同日の夜に客を入れての初演がスタートするが、田中は「お客さんが入ると、やっぱりエネルギーをもらえる部分もあるので。稽古やゲネプロよりも、自分たちの感情も大きくなったりすると思うので、もしかしたら涙が流れるかも!?」と笑顔で答えていた。
舞台「ドリームボーイズ」は、9月6日~29日(水)に東京・帝国劇場で上演。
※本高克樹の「高」は、はしご高が正式表記
※川崎皇輝の「崎」はタツサキが正式表記
◆取材・文・撮影=TAKAMI