現場の雰囲気は良好
取材日は、初共演の2人が撮影に入りわずか4日たった頃。だが既に相当打ち解けた様子だ。
西島:役の二宮さんはデキる人だけど、芳根さんは、いろんなエピソードを聞いたら意外にも強烈にポンコツな方なんですね。僕もまぁ、よくそう言われる方ですけど…。
芳根:(手をたたいて笑い)恥ずかしいなぁ。こんなに早くバレるなんて初めてで、戸惑ってます。西島さんは、笑いのツボが浅いですよね。気付いたら本番中も西島さんが一人で笑っていることがあって…。
西島:すみません、あれは本当に反省してる。申し訳ない…けど、あれは耐えられなかったなぁ。
芳根:私もつられて笑って、笑いの連鎖が起きて、現場が面白いことになってしまう。一緒にいて、心がキレイになるような方ですよね。
西島:いや、2クールで半年間と長丁場になる作品なので、最初にみんなで「楽しく自由にやろうね」って話をしたら、本当に皆さん自由にし過ぎて、片っ端から監督に「いや、そこまで面白くしなくていいです」ってダメ出しされてるんですよね。
芳根:「西島さんと芳根さんでコメディーやれるのは分かったんで、もう大丈夫です」って(笑)。
西島:「家族が失踪中っていうことは忘れないでください」って、基本の気持ちを演出されてしまった。共演者の方々も、ずっとそんな感じ。
写真撮影中も笑いっ放しの2人。再記するが本作は伏線やミスリードが見もののミステリーだ。
西島:こんな2人じゃ、絶対犯人見つかんないよな~。
芳根:ラブコメみたい。
西島:いや、父と娘でしょ!
芳根:ホームコメディーか!
西島:身に覚えがない娘が突然やって来て、同居してぶつかり合いながらも親子になっていくっていう。
芳根:(笑)。いやー、今日もほら、こんなに笑うと思わなかった!
西島:じゃ次はラブコメですね、年の差で話が全然合わないっていう。
芳根:(笑い過ぎて出た涙を拭いながら)面白過ぎる~!
取材・文=magbug