視聴者沸騰「世良さんカッコよすぎ!!」
俳優活動と並行し、ロックバンド「世良公則&ツイスト」として、ソロとしても長く活躍してきた世良のパフォーマンスが見事だったのは言うまでもない。
しかし、このシーンのすごさはそれだけではない。戦地から帰らない息子を待ち続ける“定一”として「進駐軍のクラブん中ぁ、別世界じゃ」「あれが戦勝国じゃ」「いい気なもんじゃ」と複雑な思いも見せながら、音楽の力を信じる定一。複雑な思いを圧巻のパフォーマンスで吹き飛ばし、アメリカ人たちを熱狂させる姿は、まさに“ひなたの道を歩く”生き方そのものだ。
視聴者からも「世良さんの圧巻の『On the Sunny Side of the Street』に涙腺が崩壊した」「世良さんカッコよすぎ!!」「世良さんの歌は本当にすばらしく、稔さんの回想シーンもあって泣けてしまった」「だから世良さんがマスターだったのね…神配役ありがとうございます」といった感想が飛び交い、8時からの本放送後はTwitter、Yahoo!検索ランキングともに1位という大フィーバーを巻き起こした。
この日は、バンドメンバーにも錚々たる顔ぶれがそろった。ニューオリンズ仕込みのトランペットが人気のMITCHは平井堅や嵐、佐野元春やウルフルズのサポートメンバーを務めた人気トランペッター。今後、「カムカムエヴリバディ」にはトランペット指導としてもかかわっていくという。
また、「今西佑介セクステット」を率いるトロンボーンの今西佑介、キューバジャズを代表するセサル・ロペス&ハバナ・アンサンブルとコラボ経験もあるクラリネット奏者・鈴木孝紀など、西日本を代表するミュージシャンたちがバンドメンバーとして出演。ステージに華を添えた。
稔の願いは、「どこの国とも自由に行き来できる、どこの国の音楽も自由に聴ける。僕らの子どもにゃあ、そんな世界を生きてほしい。ひなたの道を、歩いてほしい」。その思いを胸に、安子、るいと思いをつないでいく「カムカムエヴリバディ」。今後、音楽も重要なモチーフになっていきそうだ。
NHK出版
発売日: 2021/10/25