連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。1月20日放送の第56回では、ジョー(オダギリジョー)とトランペットの出合いが語られた。初めて明かされたジョーの名前の由来と、岡山の喫茶店マスター・定一(世良公則)とのつながりに、視聴者から感動の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)
「カムカムエヴリバディ」は上白石萌音、深津絵里、川栄李奈をヒロインに、3世代約100年にわたる女性たちの人生を描く。現在は、るいがヒロインを務める“るい編”の第12週「1963-1964」を放送中。第56回では、コンテストで優勝しレコードデビューが決まったジョーが、るい(深津)にジャズとの出合いを語るシーンが描かれた。
戦戦争孤児としてギリギリの生活を送っていた幼いジョー(柊木陽太)。自分の名前が「じょういちろう」だということ以外は何も覚えていなかった。
そんなある夜、じょういちろうの前に表れたのが、岡山の喫茶店「ディッパーマウス・ブルース」のマスター・定一だった。定一はじょういちろうにホットドッグを差し入れ、「なぁじょういちろう。おまえ、トランペットは好きか?」と話しかけた。「On the Sunny Side of the Street」のメロディを楽しそうに口ずさむ定一の人柄に触れ、じょういちろうに笑顔が戻った。
その夜、2人を見下ろしていた大きな満月が、じょういちろうの苗字“大月”の由来となった。それからジョーは「ディッパーマウス・ブルース」でジャズを学び、定一の死後は、定一の知り合いであった「Night and Day」の先代支配人に引き取られたという。
「じょういちろう」に「錠一郎」の字を当てたのも、定一だった。「気に入ってる。定一さんがつけてくれたこの名前」と“錠一郎”の金へんを指で隠すと、「定一」が現れた。「定一さんは僕の中にいてくれてる。いつも…今でも」。ジョーは穏やかに微笑んだ。