4月から新たなドラマ放送枠も増えると聞き、また時間がなくなってしまうな…と思っている今日この頃ですが、皆さんは放送枠でドラマを見たりしますか? フジテレビの月曜夜9時の“月9”、TBSの日曜夜9時の“日曜劇場”あたりが有名ですが、忘れてはいけないのが、TBSの金曜夜10時の“金10”。ここ近年でも「凪のお暇」(2019年)「MIU404」(2020年)「最愛」(2021年)と話題作を多数生み出している枠。実は僕、この枠がかなり好きなんです。
名作を生みだしてる“金10”=“大人のドラマ”の印象でした
そもそも歴史が古い枠で、「金曜日の妻たちへ」(1983年)「ふぞろいの林檎たち」(1983年)といった僕が生まれる前から名作を生み出しています。そんな僕がこの枠を見始めたのは「ずっとあなたが好きだった」(1992年)や「高校教師」(1993年)あたりから。とはいっても、7歳年上のお姉ちゃんが見ているのを一緒に見ていたから、“何かすごかった”という思いだけが強烈に残っている感じです。「こんな世界があるんだ~」というのを空気で感じたというか(笑)。どこか大人の世界をのぞき見しているようなそんな“大人のドラマ”を放送している枠。そんな印象でした。
そして今、改めて見返してみると、内容が濃い作品が多いです。KinKi Kidsの2人のドラマ「人間・失格~たとえば僕が死んだら」(1994年)なんて、かなり衝撃的。堂本剛さん演じる誠がクラスメイトにいじめられ、先生にも理由のない体罰を受けて自殺をしてしまうのですが、そのいじめの描写がリアル過ぎて…。斎藤洋介さんが演じる宮崎がプールで誠の顔を掴んで水に沈めるシーンは恐怖でしかなかったです。本当に「すげぇドラマ始まったな」と感じました。この時代はタブーがなかった気がします。それは倫理観がないということではなく、伝えたいことのためには過激なこともいとわないというか。伝えたいものがちゃんとあるドラマが多かったと思います。
たなべ・しゅんいち=1987年6月25日生まれ、熊本県出身。BLUE ENCOUNTのボーカル&ギター。2014年メジャーデビュー。アニメやドラマの主題歌を手掛け、大型フェスにも多数参戦。2016年には日本武道館ワンマン公演も行う。ドラマ主題歌にもなったシングル「囮囚(ばけもの)」が発売中。幼少期から姉の影響でドラマを見始め、その知識は膨大。ミュージシャンきってのドラマラバーと言える。「田辺駿一弾き語りワンマンツアー "alone, not alone. 〜chapter2〜"」 の東京・渋谷 CLUB QUATTRO振り替え公演を4月19日(火)に開催。5月1日(日)には「JAPAN JAM2022」、5月4日(水)には「VIVA LA ROCK 2022」に出演する
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KMU