――ゲームも映画もないなら、自分で作るみたいな?
まさにそうです。小学1年生の時は、家におもちゃがチョロQ一台しかなかったので、いろんなものを作っていました。例えば、太いクギを叩いて平らにして、それを研ぎ石で削ってナイフを作り、家の目の前の海で獲った魚をさばいたり、フナムシを切ったり。そのナイフを弓矢の先に付けて、獲物を狙ったり、結構サバイバーでしたね(笑)。
――無人島で暮らす番組みたいですね。
それを小学校の低学年の時にしてました(笑)。3時のオヤツは畑で採れた芋を銀紙に包んで焚き火に突っ込んで、よし焼けたぞって食べたり。親に言われたからするんじゃなくて、時間がかかってもいいから自分で考えてやり方を編み出し、行動する。それは今も自分の核の部分に残っていると思います。
――できないじゃなくて、どうやったらできるかを考えるんですね。
そうです。だから、テストで点数を取るためにはどうしよう? カンニングだ!とズルいことも思い付いて、実行して、見つかって怒られるという経験もちゃんとしました(笑)。
――失敗することも大切ですよね(笑)。では、学校のカリキュラムのなかで好きだった時間は?
美術です。「手の仕事」という時間があって、羊の毛を紡いで糸を作って、それを機織り機で編んで、マフラーを作ったりするんです。自分の手で作れそうにないものを作る授業で好きでした。あとは絵を描いたり、人形を編むのも好きでした。
――将来、ものを作る職業に進む人が多そうですね。
確かにそうですね。家具職人、漆職人、ギター職人、映像関係のプロ、舞台演出家もいますし、バイオリニストになっている人もいます。
あ、そういえば、ゲーテアヌムでの僕の活躍を見ていた、シュタイナーの上のほうの方々からゲーテアヌムで働きませんか? というオファーをもらったことがありました。高3の時に学校に話しが来たらしいんですけど、僕はそのオファーを蹴って、役者の道に来たわけです(笑)。
――そのバイタリティを、今は俳優の世界で発揮しているんですね?
いや、全然です。0.9%ぐらいしか出せてないので、もっと頑張りたいです。でも、急ぐ必要はないかなと思っています。30歳までは下積みだと思うので、あと5年は勉強です。まずは苦手な読書を始めたいなと思っています(笑)。
◆取材・文=及川静
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