真彩希帆がNHKオーディオドラマを手掛ける藤井靖にインタビュー！宝塚とオーディオドラマの縁も明らかに【連載：真彩希帆の知りたい！芸の道#9】

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2022/06/22 08:00

真彩「声だけでそこまで想像力を掻き立てて、想像をしてもらえるってすごいなと」

真彩：もちろんオーディオドラマがもともとお好きな方もいらっしゃると思いますが、私のファンの方には、私の出演をきっかけにオーディオドラマに初めて触れて、「こんなに面白かったんだ！」となり、今では色んなシリーズを聞いているという方もいらっしゃって…。私もラジオドラマという存在は知っていましたが、自分が出演したことによってこんな作品もやっているんだ！とか新しく知ることもたくさんありました。そうやって色んなことを知っていく中で1番びっくりしたのは声だけで表現できる方をよくこんなに集めることができるな！ということ(笑)。私が出演した「1848」の時には文学座の方やミュージカルを中心に活動している方など、色んなジャンルの方がいらっしゃって。そこで気になったのですが、作品の内容を考えてからキャストを決めるのでしょうか？それともキャストを決めてからお話を決めるのでしょうか？

藤井：これはケースバイケースですね。企画の初期段階からこの役者さんで！…というケースもありますし、主要キャラクターの何人かをこの方たちにお願いしたい…ということでオファーして、出演していただけることになってから脚本家さんと物語を作っていくこともありますし、脚本家さんのクリエイティビティで作ってもらった物語に「この方が合うんじゃないか」「これはやっていただけたら絶対にすてきだ」と提案したり…。本当にケースバイケースです。という、あんまりおもしろくない回答になってしまいました…(笑)。

真彩：いやいや！宝塚だとトップスターさんがいて、この組の次の作品はこの方の演出で…という形なのですが、オーディオドラマとなるとその方のスケジュールが空いているかもわからないし、皆さんお忙しい方ばかりなのですごいなぁと思って…。

藤井：当然ながら舞台で公演をやろうと思ったら準備期間も公演期間も長いですよね。オーディオドラマは基本的に出演者が集まって、1日本読みをして、次の日には収録してしまうとか、集まって朝打ち合わせをしたらもうマイクの前でお芝居をするとか。そういったやり方で、比較的短期間で作っている。その利点を生かして、ご多忙な方々にも出演していただけています。「この俳優さんはまだ稽古の佳境には入っていないだろうな」とか、「この方は本番中だけど休演日なら来ていただけるかも!?」とか。そうやって皆さんにご出演いただいているうちに、毎回のように自分のドリームキャストが実現できているわけです。

真彩：ファンの方もよく、「これをこのままミュージカルの舞台で見てみたい！」っておっしゃっていて。本当に演者さんの声だけでそこまで想像力を掻き立てて、想像をしてもらえるってすごいなと思っています。