冷酷な表情を見せた藤原大祐“晴翔”
冴や慎太郎らのシェアハウスに仲間入りした晴翔には、これまで怪しいと思わせる場面もあった。なかでも第8話では、正樹への恋心に夢中になる冴に心を痛める慎太郎に「恋愛したら、みんな自分のエゴで動く。だから、周りは傷つくし、逆にこっちが傷ついても、恨みっこなし。何でもありなんだよ…残酷だけど」と言った。それは慎太郎を慰めているようでもあったが、晴翔の思いでもあった。
そのときの慎太郎の肩越しに見える晴翔の表情は冷たさを感じた。そして、第10話の冴との場面ではさらにその表情が冷酷なものに。さらに由希乃を殺したのが本当は自分であることを明かしたときは、目はうつろのまま、片方の口角を上げて言う不気味さだった。
登場時から何かあるのではと考察していた視聴者からは「やっぱり」の声が上がったが、殺人まで犯していたことには「まさか」と驚きも。Twitterのトレンドでタイトルがトレンド1位とる反響のなか、藤原の悪の表情へと一変した怪演に対して「目が怖かった」「すごい演技だ」「かわいさ封印して凄味がありゾワっとした」といった感想が寄せられた。
晴翔を演じる藤原大祐とは?
藤原は、2003年10月5日生まれで、2019年より芸能活動を開始。本作で父親役を演じる眞島とは、2020年の眞島主演ドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」で共演し、甥っ子を演じた。
そのほか「恋する母たち」(2020年、TBS系)、「推しの王子様」(2021年、フジテレビ系)や、映画「愛のまなざしを」(2021年)、「モエカレはオレンジ色」(2022年)などに出演してきて、これからが期待される俳優。
これまでの作品ではかわいらしい表情を見せることが多かったが、今回の狂気をにじませた演技でさらなる幅を広げた。
本作は次回、9月22日(木)放送の第11回が最終回。藤原演じる晴翔の結末にも注目したい。
※高橋優斗の「高」は正しくは「はしご高」
◆文=ザテレビジョンドラマ部