泉谷しげる「阿蘇ロックフェス」2年ぶりに開催!妄キャリ×でんぱ組のSPユニットも
泉谷しげるが発起人の「阿蘇ロックフェスティバル2017」が、5月27日に熊本県野外劇場アスペクタで開催された。
「阿蘇ロックフェスティバル2016」は熊本地震により延期。2年ぶりの開催となった本フェスには、2016年に出演予定だったアーティストとほぼ同じメンバーがそろい、会場には約1万人の観客が集結した。
トップバッターはLEGENDオブ伝説 a.k.a サイプレス上野。J-POPを中心としたDJパフォーマンスを披露し、早くから詰めかけた観客を楽しませた。
続いて、泉谷とスマイリー原島がステージに上がり、ゲストのくまモン、ケンドーコバヤシと共に「阿蘇ロックフェスティバル2017」の開幕を宣言した。
オープニングアクトには、本フェスで初お披露目となる、妄想キャリブレーションとでんぱ組.incの所属メンバーによる新ユニットが登場した。
藤咲彩音×星野にぁによるユニット“ニァピン”が「PINKY☆STAR」を、相沢梨紗×桜野羽咲によるユニット“LAVILITH”が「スバラシキセカイ」を歌い、華やかなダンスでも観客を魅了。最後に古川未鈴with妄想キャリブレーションスペシャルユニットで「激ヤバ∞ボッカーン!!」を披露した。
その後、地元熊本出身のロックバンドWANIMAに続き、サンボマスターが登場。「ミラクルをキミとおこしたいんです」「世界をかえさせておくれよ」の熱唱で、サンボならではの熱狂的な盛り上がりを見せる。
MCでは彼らの故郷・福島についても触れ、「いろいろあるけど全部忘れて最高の日にしようぜー!」と叫び、「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」の熱いパフォーマンスでステージを締めた。
レキシは、イルカの風船を持って登場。「KMTR645」を披露した後、十二単を羽織って歌った「SHIKIBU」では、間奏中に和歌を詠んで笑いを誘う。恒例グッズの稲穂を振る多くの観客に、「お前ら、稲穂買っちゃってバカだなぁ」とうれしそうにいじり、「狩りから稲作へ」ではコールアンドレスポンスを楽しんだ。
最後に「きらきら武士」で会場全体が踊り出し、最後までレキシならではの温かい笑いに包まれたステージとなった。
さらに、特別出演の高森中学校・高森高校吹奏楽部の生徒たちが「LOVE POP SOUL!」「銀河鉄道999」を演奏。
続く、電気グルーヴはそろいの赤いアロハシャツスタイル、ピエール瀧はさらにシルバーのシルクハットという奇抜なスタイルで登場し、「人間大統領」や「富士山」を歌った。
2度目の出演となるスチャダラパーは、「MORE FUN-KEY-WORD」「ライツカメラアクション」、新曲の「サマージャム2020」、「今夜はブギー・バック」などを歌い上げた。
ウルフルズは、1曲目の「バンザイ~好きでよかった~」から観客のボルテージは最高潮に。MCでは「泉谷さんありがとう! 呼んでくれて」と言葉を掛け、「笑えれば」でソウルフルな歌声を響かせ、最後の「ガッツだぜ!!」では観客と共に拳を突き上げて熱唱した。
大トリは泉谷。「ノンストップでいくぞ、覚悟しろよ!」と叫び、「レガシー」を渋みのある声でパワフルに、「すべて時代のせいにして」「眠れない夜」を哀愁たっぷりに歌い上げた。
「春夏秋冬」が始まると観客も自然と口ずさむ。間奏中に「自分のためにそっと歌え」と声を掛け、「今日ですべてが終わるさ」から始まる名フレーズを全員で歌った。
「時よ止まれ 君は美しい!」ではバンドとの息もピッタリのロックサウンドを響かせ、泉谷自らアンコールを高らかに叫んで「野性のバラッド」を披露。曲中にステージを降りて観客の元に駆け寄ると、「写真を撮れ!」とあおる“泉谷ワールド”を展開した。
必ず雨が降るといわれるアスペクタだが、2年ぶりの開催を祝福するかのような快晴。大成功のうちに幕を閉じた。