ある意味“後藤家”よりタチが悪い
これこそ閉鎖的な村ゆえの悪しき部分。後藤家の人たちは暴力など直接的な嫌がらせをしてきたが、さぶの場合は同調圧力で迎合することを強いたり、“村八分”のような状況を作り上げるので余計タチが悪い。のぞき魔を捕まえに行った際、恵介が大悟に言った「(供花村の人間を)あんまり信用せんほうがいいんじゃねぇか」という言葉も、あながち間違っていないかも、と思えるほどに。
恵介とさぶ、どちらの方が信用できるかと言われたら、この時点では恵介の方だと答えてしまうぐらいに“さぶ”が怪しい。促されて形だけ「和解」しても、一度ヒビが入ったらそう簡単に腹の中で納得も信用もしないのは当たり前。ドラマ後半、さぶを筆頭とした“普通の村民”にも注目しておいたほうが良さそうだ。
◆文=田中隆信
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