感情を伝えるシーンは「何年芝居をやっていても照れます」
――今作を演じる中で、ご自身の中での発見があれば教えてください。
竹財:感情を伝えるシーンは何歳になっても、何年芝居をやっていても照れますね。多分、今回僕のせりふが結構くさいんです。だって「全力で愛していいかな?」なんて言います?(笑)
大変でしたが、実際に(せりふを)言ってみて「こういう感情になるんだな」と疑似体験させてもらいました。
――そんなストレートな告白を受けて、桜庭さんはいかがでしたか?
桜庭:私は、いわゆる王道なせりふを言われても「何言ってるの」って思うだろうなと考えていたのですが、実際に役で言われてみると自分がキュンとしちゃって。「やっぱり私って単純なんだな」と思いました(笑)。これは自分でも発見でした!
――今作は「大人同士の不器用な年の差うぶきゅんラブストーリー」ということで、ご自身の不器用な部分を教えてください。
竹財:瀬尾くんみたいに人に対して優しくできないので、そういうところが不器用だなと思います。僕、器用貧乏なんですよ。何でもできるけど、何も極められないというか。役者としては取っ掛かりができるのでいいなと思うのですが、何一つ極めたことがないので…でも、不器用ではないです。
桜庭:劇中で瀬尾さんから「好き」と言われたあとに偶然道で会うシーンがあるんです。そこで千世は逃げるのですが「分かる!」と思って。そして、共感できるということは私も恋愛が不器用なんだろうなと…照れちゃうんです。
――そんなところも男性側からしたら「かわいい」になるのでは?
桜庭:かわいいって思ってくれる年齢じゃないので…
竹財:そんなことないよ(笑)。
桜庭:でも、千世を見て「かわいい」と思ってくれる人がいてくれるといいなと思います。