奈緒、野島伸司からのコメントに感極まる
芦田には、映画「メタモルフォーゼの縁側」(2022年)で共演した宮本信子が、松下にはドラマ「最愛」(TBS系)で共演した井浦新が花束を贈呈した。
また、間宮には、ドラマ「ナンバMG5」(フジテレビ系)で兄弟を演じた満島真之介が駆け付け、熱い抱擁を交わした。満島は、「魂と魂が出合ったような作品で、僕自身も一つステップアップになったし、兄弟のように今日は本当にうれしくて駆け付けました」と喜びを語った。
さらに、奈緒には“師匠”である脚本家の野島伸司が花束を贈り、「できのいい娘を持った父親の感覚というか。彼女を気に入ってくれて、引き上げてくれた各局のプロデューサーに感謝しています。冗談半分で、僕が(脚本を)書いて奈緒が主演することはないだろうなと思っていたけど、すぐそこまできている、というかきてしまったのかなという感覚。僕も年なのであと何本書けるかは分かりませんが、最後は僕からオファーを出してやるときがすぐそばまできている」と絶賛。驚きと喜びで奈緒は感極まっていた。
「エランドール賞」は日本映画テレビプロデューサー協会が主催し、過去1年の優秀な映画やテレビ作品、俳優、スタッフらを表彰。新人賞は1年を通じて最も活躍した将来有望な新人俳優に贈られる賞で、1956年の第1回には石原裕次郎、高倉健などが選ばれるなど、業界の数ある賞の中でも権威のあるものの一つとして注目を集めている。
今回プロデューサー賞の映画部門は、「ある男」(松竹) の田渕みのり氏と秋田周平氏が受賞。テレビ部門では、「カムカムエヴリバディ」(NHK総合)の堀之内礼二郎氏。プロデューサー奨励賞の映画部門は該当者なし。テレビ部門では「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系) の草ヶ谷大輔氏。また、特別賞では「ONE PIECE FILM RED」製作委員会、「鎌倉殿の13人」制作チーム、「silent」(フジテレビ系)制作チームが受賞した。
◆取材・文=NAGACO