結成35周年…相方・田中裕二への心境には変化も「ああ、子どもがいるんだよな」
――話は変わりますが、1988年3月に結成した爆笑問題は、今年で結成35周年を迎えます。昔と比較して、ネタの作り方などで変化はありますか。
でも、そんな大きくは変わらないですね。時事ネタなので、「ニュースからどうボケるか」ということなので。ネタの選び方にしても、「誰もが知っているもの」「今、話題のもの」から取り上げることは変わらないです。
――相方の田中さんとは、長年コンビを続けていく中で、関係性に変化はありましたか。
関係性もほとんど変わらないですね。「あいつは馬鹿だ」「なんでこれが分からないんだ」とか、同じことでずっと揉めてるしね(笑)。変われないんだね、人間って(笑)。
――ただそんな中で、長年にわたってコンビを組み続けてきたわけですが、田中さんへはどのような思いをお持ちでしょうか。
改めて何を思うっていう関係でもないしね(笑)。ただ、あいつも最近、コロナに罹ったり、クモ膜下出血になったりして。「子どもがまだ小さいし、子どもが成人するくらいまでは何とか生きたいんだろうな」とか、そういうことを考えるようにはなりましたね。「ああ、子どもがいるんだよな。あいつには」って。
――本の注目ポイントなど、最後にメッセージをお願いします。
とにかく楽しんでほしいです。純文学でもなんでもなくて、大衆小説なので、漫画のように気軽に読んでもらえればと思います。あとは「打倒・村上春樹」(笑)。「笑って人類!」が出版されるすぐ後に村上春樹の新著が出るみたいで、どれだけ俺を意識してるんだと(笑)。彼は俺の作品を読まないだろうけど、俺は“ハルキスト”なので、彼の作品を読んで比べるつもりです(笑)。
文=こじへい