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<ドラマアカデミー賞>脚本賞は「鎌倉殿の13人」三谷幸喜氏 衝撃ラストは『小栗旬さんと小池栄子さんへのお礼』

2023/02/25 08:00

「鎌倉殿の13人」を手掛けた三谷幸喜氏が第114回ドラマアカデミー賞で脚本賞を受賞
「鎌倉殿の13人」を手掛けた三谷幸喜氏が第114回ドラマアカデミー賞で脚本賞を受賞撮影=山田大輔

2022年10~12月放送ドラマを対象に開催した第114回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞の受賞者を発表中。脚本賞は、小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)を手掛けた三谷幸喜氏が受賞。3度目の大河で8度目の栄冠を手にした。視聴者からは「全48回の壮大な群像劇を飽きさせずに展開」「義時の妻たちなど、歴史的に無名の人物を生き生きと描いた」といった声が上がり、評価をさらに高めた。

“作品賞を頂けたことが何よりもうれしい”

同作は、最優秀作品賞も受賞。三谷氏は、「脚本賞を頂けたのはもちろんうれしいですが、『鎌倉殿の13人』が評価されたのは、演出チームをはじめとした優れたスタッフの皆さん、そして俳優陣、そしてそれをまとめていくプロデューサーの力が大きかった気がします。チームが一丸となって『これまでにない大河を作るんだ』という高い志の下、頑張った成果。僕はその設計図を書いただけのこと。だから作品賞を頂けたことが何よりもうれしい。皆さん、脚本を褒めてくださるけど、あの時代が面白かっただけのことですからね」と、謙遜しつつ受賞を喜んだ。

北条義時(小栗)を主人公に、源頼朝(大泉洋)の旗揚げから承久の乱までを描いた本作は、何度もTwitter世界トレンド1位になるなど大きな話題に。三谷氏は、「鎌倉幕府の草創期はあまりドラマで描かれることは少ないから、視聴者の皆さんにとっては、先の読めないストーリー展開になったのが良かった気がします」と振り返る。一方で自身では「反省も多い」とし、「もう一度書かせてもらえたら、今度こそ満足いくものが書けるような気がするんだけど、どうなんだろう、さすがにもうないかなあ」との言葉も。

ラストシーンは“脚本家からのお礼です”

主演を務めた小栗については、「小栗旬さんは主演が決まったときから、彼なら北条義時の青年期から晩年まで完璧に北条義時の人生を演じられると僕は確信していました。ご本人は特に後半、どう演じればいいのか悩んでらっしゃったみたいだけれど、僕に不安はなかったですね」と深い信頼を語った。

その小栗と政子役の小池栄子が演じた最終回ラストシーンは視聴者に衝撃を与えた。三谷自身も「ちょっと冒険でした。あんな終わり方をするドラマってあんまりないでしょう。演じる2人もプレッシャーだったと思う」と語り、「でも1年間演じ続け、とことんまで役を深めていった小栗さんと小池栄子さんに、2人でなければ到達しない場所に行ってほしいという思いがありました。脚本家からのお礼です」と、そこに込めた思いも明かしている。
(取材・文=小田慶子)

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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  • 「鎌倉殿の13人」を手掛けた三谷幸喜氏が第114回ドラマアカデミー賞で脚本賞を受賞
  • 【写真】「鎌倉殿の13人」は最優秀作品賞も受賞
  • 「歴史的に無名の人物を生き生きと描いた」と評価された

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鎌倉殿の13人

出演者:小栗旬 小池栄子 片岡愛之助 松平健 佐藤二朗 中川大志 小泉孝太郎 南沙良 野添義弘 杉本哲太 山本耕史 横田栄司 浅野和之  ほか

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