鬼のきょうだい、兄の雄吾が息を引き取る
一方、界星堂病院にはSISが侵入。鬼たちはSISの排除に動き出すが、茶鬼の雄吾(大水洋介)が桃鬼の亜理紗(浅川梨奈)をかばって撃たれてしまい、血が流れた。鬼たちにも動揺が走り、雄吾の弟・流星(森田甘路)は泣き叫びながら「頼むよ、兄ちゃんを助けてくれよ」と人質の医師に傷の手当てを懇願したが、裕子(比嘉愛未)の治療も虚しく雄吾は亡くなってしまう。そのとき裕子は鬼たちの会話から、人質の中にも鬼の手下が紛れていることを知る。
爆弾処理を続ける武蔵は、配信映像を加工してループさせ鬼の目をくらまし、「どっちを切ればいい?どっちだ!」と一本ずつケーブルを切り、決死の作業を行った。恐怖に怯えた播磨は「すべてはP2計画のためだったんだ!」とついに死守していた秘密を吐き、まだ重要な秘密が隠されているSDカードや暗証番号の存在を武蔵に伝えた。爆発寸前で取り調べ室を飛び出た武蔵と播磨だったが、爆弾は鬼によって解除され2人は一命を取り留めた。
謎の「P2計画」とは
県警本部長の備前(渡部篤郎)が記者会見の場に出た頃、青鬼は仲間である雄吾が息を引き取ったと聞き、無念の表情を浮かべた。後に戻れない青鬼たちは「P2計画。それこそ私が本当に聞きたかった言葉です」と警察に告げ、武蔵も鬼たちの大きな目的は「P2計画」にあると気付く。しかし、武蔵が「手がかりがひとつだけある」と言った瞬間、何者かに背後から殴られてしまう。そして次の瞬間、播磨が銃で撃たれ、武蔵の手にはその拳銃が握らされる。
目を覚ました武蔵が「嘘だろ…」「違う…俺じゃない!」と無実を訴えるが、次々と訪れるピンチは最高潮に達している。
浮かび上がる3つの謎をおさらいすると、(1)院長を射殺したのは誰? (2)人質内の鬼は誰? (3)警察内の鬼は誰?、ということに絞られる。
SNSでは視聴者が「備前本部長何か隠してるよな」「待って待って3人?もう一回見てみなきゃ」「茶鬼の最期で泣いてしまった」「終わってほしくないから解決延ばしてほしい」など、考察合戦が止まらないようだ。
「大病院占拠」第8話は3月4日(土)夜10:00-10:54、日本テレビ系で放送。
◆文=ザテレビジョンドラマ部