木村拓哉と赤楚衛二の演技も見応えあるものに
そして、瓜原は次の拳銃自殺に偽装された事件に臨む。「自分で考える」を心に留めている瓜原は、機械部品製造工場の社長・益野(市原隼人)が犯人だと行き着いた。益野は6カ月前に妻をひき逃げされ、証拠不十分で不起訴処分になった男を恨んでいたのだ。
逮捕には物的証拠がまだなかったが、瓜原の学びの姿勢はほんの少し認めた風間。だが、「君には警察官として欠けているものがある」とし、それも自分で見つけるように告げた。
そんなとき日中が自白して逮捕されたことを知った瓜原。その自白は風間のアドバイスで所轄署が引き出したのだという。「指導官なら指導してください!」と風間に迫る瓜原だったが、ヒントを示していた風間は「これ以上、私を失望させるな」と返した。
2つの事件ともに、トリックは風間の発した言葉に隠されていた。それを紐解く面白さがありつつ、焦点はやはり風間とバディを組むことになった新人刑事たちが事件、そして刑事としての自分にどう向き合っていくかだ。
瓜原は益野を逮捕するに至ったものの、風間からは「見込みがない」と言われてしまった。「身だしなみに隙があると犯人になめられますよ」という伊上の言葉もあったが、忙しさを言い訳にして髪の毛がボサボサの瓜原と、白髪をピシッとそろえた風間は対照的だ。そんな役柄そのままに圧倒的存在感を放つ木村と、心優しい新人刑事の懸命な雰囲気を醸し出す赤楚の対峙は見応えがあった。
「見入って呟けなかった」という感想もあったが、放送中に「#教場0」がTwitterの国内トレンド1位に浮上し、最終的に世界トレンドでも1位を獲得。「やっぱり木村くんの眼力と存在感はすごいな」「赤楚くん新人刑事ぴったり」「とてつもなくドラマの世界に引き込まれる」といった投稿が寄せられた。
※濱田崇裕の濱は旧字体が正式表記
◆文=ザテレビジョンドラマ部
ビクターエンタテインメント
発売日: 2022/08/03