<どうする家康>大貫勇輔、岡田准一との共演について語る「織田信長としての存在感や緊張感が現場に充満していて」
松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第15回「姉川でどうする!」が、4月23日に放送された。市(北川景子)の夫で北近江の戦国大名・浅井長政を演じる大貫勇輔からコメントが届いた。
体の動きが軽くならないように意識しました
――浅井長政をどのような人物と解釈して演じられましたか。
はじめは清く正しく美しく、きれいなカッコいい人物と勝手に思っていたのですが、台本を読み込んで役が自分の中に入ってくると、自分自身の正義と、愛する娘や妻がいることのはざまで、すごく苦しみ、悩み、そして、最後には、愛のためもあるとは思いますが、自分の信じるもののために命をかけるという選択をした彼の信念の強さに心打たれました。
体の動きのことですが、彼の強さを出すためにできるだけ重心を重く、体の動きが軽くならないように意識しました。「どうする家康」では人間の繊細な心の動きだったり、関係性みたいなものを的確にそして、ドラマチックに描かれていて、本を読み込んでいけばいくほど深いなと思っていました。役者冥利に尽きます。
誠実な長政でも危険だと思ったから裏切ったのだと
――“義の男”が、最終的に信長を裏切ることを決断する心情、そして家康に対して「ともに信長を討ち取ろう」と声を掛けた家康への思いを、どのように捉えて演じましたか。
初めは信長に憧れ、そばにいられることに喜びや誇りを感じていたと思いますが、近くにいたからこそ見えた信長の本心や野望を知った時に、自分の信じるものとは違うと少しずつ感じ、最終的には忠義の強い、誠実な長政でも危険だと思ったから裏切ったのだと思います。
そして、家康のことはずっと気になっていて、初めて会った時に彼の中の何か特別なものに心打たれたのだと思います。きっとそれは言葉にはならない感覚のようなものだったのかなと思います。