高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎の初監督映画、国際短編映画祭にノミネート
全5作品のあらすじは以下のとおり。
「CRANK-クランク-」:監督・高良健吾、出演・中島歩、染谷将太
メッセンジャーの丸(中島歩)は、オフィスに届け物をしたり、忙しく東京中を走り回っている。仕事帰りに立ち寄った街中華で、メッセンジャー仲間のヒデ(染谷将太)と偶然出くわすのだが、ヒデは、田舎へ行こうと思っていると語り出す。自分の未来も不安になった丸は夜の道を駆ける。
「COUNT 100」:監督・玉木宏、出演・林遣都
プロボクサーの光輝(林遣都)は、2年前に日本ライト級チャンピオンまで登り詰めたが、その後の初防衛戦に敗れ王座陥落。陥落から2年の間に、かつての勇姿は消え、勝てる自信も、再び這い上がる気力も失い、段々と自暴自棄になってしまう。高校からの付き合いになる彼女の華(瀬戸さおり)にも見放されそうになり、精神的に追い込まれる。意気消沈した光輝は、ある日に街で受け取った「一念発起システム」と書かれたチラシを頼りに、その場所を尋ねていく。
「Prelude~プレリュード~」:監督・土屋太鳳、出演・土屋太鳳、有村架純
戦争の苦い記憶を抱えた祖父(S-KEN)、バレリーナの道を志したものの挫折感を抱えた歩架(土屋太鳳)、悲しみのなかに沈む母(岩瀬顕子)、家族を優しく見つめる親友の桃子(有村架純)もまた、苦しい記憶を抱えて生きている。平穏な日常生活のなかで、大切な記憶を引き継いでいく家族と仲間の物語。
「いつまで」:監督・中川大志、出演・井之脇海、板垣瑞生、林裕太
親友の結婚式の後、終電を逃して田舎の小さな駅に降ろされた洸(井之脇海)と礼司(板垣瑞生)と泰正(林裕太)の3人は、駅員の勧めに従って、夜の神社へトボトボと歩き出す。そこにいけば、願いが叶うという。教師、サラリーマン、画家の卵、漠然とした不安を抱える3人は、暗い夜道を歩きながら、それぞれの想いを吐き出していく。
「虎の洞窟」:監督・野村萬斎、出演・窪田正孝
シェイクスピアの「ハムレット」と中島敦「山月記」をモチーフに、現代の孤独な青年の心象風景を抉るように描き出す。周囲から「社会のゴミ」「邪魔」「迷惑」と罵られ、社会の中に居場所を見出せない男(窪田正孝)は、ある日不思議な声に誘われて、外に駆け出し、力がみなぎり虎になっている自分に気がつくのだが…。
「アクターズ・ショート・フィルム」の第1弾~第3弾はWOWOWオンデマンドにて配信中。