八木莉可子、『舞いあがれ!』スピンオフのラジオドラマに出演「史子の弱いところや人間らしい面も垣間見られる」
福原遥がヒロインを務めた連続テレビ小説「舞いあがれ!」(NHK総合ほか、2023年)のスピンオフドラマとなるFMシアター「歌をなくした夏」(夜10:00-10:50)が8月26日(土)に放送される。この度、同作に出演する秋月史子(あきづき・ふみこ)役の八木莉可子、リュー北條(ほうじょう)役の川島潤哉、物語のカギとなる少女役・毎田暖乃からコメントが到着した。
「歌をなくした夏」あらすじ
歌人の卵・秋月史子(八木莉可子)はコンビニと喫茶店のバイトをしながら、第一歌集の出版を目指している。最近、歌が作れなくて悩む史子の前に、妙な少女(毎田暖乃)が現れて、何かとからんでくる。近くで働く父親を待っているという少女が気になってしかたがない史子。くせ者編集者のリュー北條(川島潤哉)は、史子が新しい歌を作れるように、楽しい記憶を聞き出そうとするが、史子が思い出すのは父との悲しい記憶。しかし、そこには史子が気づいていなかった父の思いがあったことが明らかになっていく。
“朝ドラ”出演の反響を明かす「皆さんが役名で呼んでくださって」
――「舞いあがれ!」に出演されたあと、どんな反響がありましたか?
八木:別のドラマの撮影中、食堂の皆さんやお客さんが役名で呼んでくださったんです。たくさんの方々が見てくださっているんだなと実感しましたね。「史子さん! 短歌で何か賞とったよね。これからまた出るの?」と聞かれたのですが、まだそのときは放送中だったので「まあ、それはお楽しみに」と(笑)。史子のその後が気になるというコメントはSNSでもよくいただいたので、今回のスピンオフに出演ができるのは本当にうれしいです。
川島:朝ドラに出ると、本当に意外な人からいきなり「見たよ」と言われますね。「舞いあがれ!」の台本には痛快なせりふが並んでいたので「これをやっていいんだ」とうれしくなり、分かりやす過ぎるぐらいにクセのある人物として演じました。少しやり過ぎたところがあるかもしれませんが、僕自身が出演したというよりも物語のキャラクターとして受け入れられたんだなと感じています。
――今回のスピンオフの中でお二人が演じられる秋月史子、リュー北條はどんな人物だと考えていますか?
八木:「舞いあがれ!」の放送中は、史子が少し怖く見えたり「舞ちゃんの邪魔をするのでは?」と思われたりしたかもしれないです。でも、史子はとてもピュアな心の持ち主で何か悪いことをしてやろうという気は全くなくて、最後には舞ちゃんの背中を押しました。史子の意志の強さにはすごく私自身が勇気づけられましたし、本当に好きな役でした。一方、今回スピンオフのドラマでは史子は強いところだけでなく、ちょっと史子の弱いところや人間らしい面も垣間見られるのではないかなと思います。
川島:「舞いあがれ!」の衣装合わせに行ったとき、「リュー北條はとにかく短歌に対する情熱がしっかりある人」だと監督に言われました。そこだけは本当に一貫して変わらない、そういう愛がある人なんだなというのが伝わればいいんです。そこがしっかりしていれば、あとはもう何をしても大丈夫なんじゃないかと。リュー北條は、今回もあえて分かりやすくクセのある男です。