野球部員一人一人の力を知るためにフィジカルテストを実施
期間限定で野球部の監督となった南雲。山住(黒木)は甲子園を目標にしたいと思っているが、南雲は「夏に一勝」という堅実でより身近な目標を立てたいと考え、話し合いをしながらも平行線で答えは決まらず。生徒たちの状況や実力を見ながら目標を決めましょうということになった。
その生徒たちの力を知るために、山住の発案で部員たちのフィジカルテストを実施した。1年生の犬塚翔(中沢元紀)や楡伸次郎(生田俊平)が実力を発揮しつつも、“やる気”に部員の中でも温度差があり、全員が足を揃えて一丸となって前に進むという状況にはまだまだ遠い感じ。
フィジカルテストで大いに役立ったのは、高校野球マニアで戦力分析が得意な山住だった。スピードガンなど、フィジカルテストに必要な器具を私物として持っていて、それによって生徒の力がちゃんと数字として記録することが出来た。
練習試合をする相手がなかなか決まらなかったが、南雲の恩師で、三重県下一の野球強豪校・星葉高校野球部監督の・賀門(松平健)が、練習試合を受けてくれることになった。1年生だけのチーム、という条件で。
星葉高校の受験に落ちて、越山高校に入学した犬塚は「野球なら負けない」という自信を持っていたが、序盤は良かったがやはり野球は一人では出来ないスポーツだと思い知らされることとなった。部員を傷つけないように配慮しながら、ポジションチェンジを行なったり、南雲のやり方で最終的には部員全員が“やる気”を見せるようになったのは大きく前進したところ。
山住は南雲の告白を聞き「それは、犯罪では」
越山高校野球部としてはまさに前に向けて動き出したところだったが、南雲の中にはそれ以上に大きな問題があった。南雲は山住を呼び出し、秘密を打ち明けることにした。
深刻な表情の南雲を見て、山住は「まさかやっぱり監督辞めるっていうんじゃないですよね」と心配し、「これからじゃないですか。飴の南雲、鞭の山住。仏の南雲、鬼の山住。2人でいい塩梅じゃないですか。夏に一勝目指しましょうよ」と留意させようとするが、南雲は部員を過小評価していたと明かし、「だからこそ、僕は監督をやるわけにはいきません」と答えた。
「野球が嫌になったんですか？私も野球でいい思いをしてばかりじゃなかったです」と理由を聞き出そうとする山住だが、南雲は「野球以前の話です。僕は本物の教師ではありません。教員免許を持っていません」と衝撃的な告白をした。
涙ながらの告白に、大学の単位が足りなくて教員免許がもらえなかったこと、教員免許を偽造したこと、この3年間不正に高校教師を名乗っていたことを明かす。矢継ぎ早に信じられない事実を明かされた山住は「それは、犯罪では」と返すしかなかった。
ラスト5分での急展開。野球部に強くなってほしいと思いながらも、強くなればなるほど自分が関われなくなってしまうというジレンマをどう解決するのかが気になる。
◆文＝ザテレビジョンドラマ部
※このドラマは「下剋上球児」(カンゼン／菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画されたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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