「下剋上球児」で描かれるのは“好き”の尊さ
――今後、南雲だけではなく、井川さん演じる南雲の妻・美香や、小日向さん演じる犬塚の胸の内も明かされていくと思いますが、大人たちのドラマはどのように描かれるのでしょうか?
奥寺さんが描く世界って優しいんですよ。家族で手に汗握りながらも感涙できる、本当に最高の台本なんです。
甲子園を目指していくので盛り上がるシーンはもちろんあるのですが、なぜ犬塚があそこまで頑張るのか、そして女性の監督がほぼいない世界で山住先生が挑んでいく様も出てきます。
一言に物事を愛するといってもアプローチ方法はいろいろありますし、真っすぐに突き進む山住先生がすごく素晴らしくて。山住先生の姿を見て、自分が好きなものを心から誇りに思っていれば、自己肯定感高く生きていける道があるんだと感じていただければと思います。
――最後に第3話の見どころをお願いします。
第2話の最後にあった南雲先生の告白がどういう形で球児たちの夏に影響していくのか、そんな告白を聞いてしまった山住先生がどういう状況になっていくのか。そして、今後南雲先生が生徒たちにどういう背中を見せていくのか。
予告映像にも登場した通り、球児たちの暑い夏が始まりますので、1回戦を楽しみに待っていただけたらなと思います。
彼らは彼なりに、必死に練習していきます。視聴者の皆さんと共有する初めての夏が第3話以降で訪れるのと共に、日沖兄が引退していきますので、そんな初めての夏を見届けていただければと思います。
※このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画されたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。
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