NMB48・安部若菜による小説『アイドル失格』の実写ドラマが、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて2024年1月13日(土)より放送がスタートする。主演は、NMB48・山本望叶が主演を務め、作中のアイドルグループ「テトラ」のメンバーはNMB48の川上千尋、上西怜、泉綾乃が演じる。原作の「アイドル失格」は、安部若菜が書籍編集者に直接プレゼンをして、実現した企画だという。その書籍執筆当時、発売に向けて日々奮闘する2022年の様子を振り返る短期集中連載「アイドル失格、始まります」をお届けします。
#1 アイドル失格、始めます 2022年06月15日
皆さま初めまして!
アイドルグループ「NMB48」のメンバー、安部若菜です。
大阪府出身の 20 歳、アイドルは今年で5年目になります!(※2022年当時)
この度、2022年11月18日に小説「アイドル失格」を出版することになりました!
昔から読書が大好きで、小説家になりたい!という夢があり、念願叶って「アイドル失格」の出版に至りましたが…安部若菜の処女作となる今回の作品を書くにあたり、様々な壁や悩みにぶつかりました。
文章を書くのは大好きだったはずなのに、自分の文章が芋虫みたいに気持ち悪く見えたり、アイドル活動の合間に書くのも難しかったり…。
今もまだ執筆中で、試行錯誤の毎日です。
なので、そんな書籍に関する執筆裏話や、日頃のアイドル活動などを、これからここで自由に書き綴っていこうと思っています!
「アイドル失格」は、アイドルとガチ恋オタクの2人が主人公の物語です。
(ガチ恋オタクとは、アイドルに本気で恋をする方です)
すみませんが便宜上オタクと書かせて頂きますね。
順調なアイドル生活を送りながらも卒業を考えるアイドル。
恋愛禁止の彼女に恋をしてしまい悩むオタク。
全く別の道を歩んでいるように思える2人のお話です。
アイドルが悩み葛藤するさまや、アイドル目線のファンなど…
もちろんフィクションではありますが、現役アイドルが描いたという点では少々刺激的なものになったと自負しています。
また、私自身、元々アイドルオタクだったので、両方に感情移入しながら書いていて
2人が悩むシーンは私も一緒に泣きながら書いていました。
ですが、アイドルを主題にすることにはすごく迷いもありました。
アイドルのイメージを崩してしまうのではないか、私"安部若菜"を重ねて読まれるのではないか…。
でも折角アイドルをしているのなら活かさない手はないだろう!と「アイドル失格」を書くことに決めました。
アイドルは、キラキラした楽しいことが沢山あります。
可愛い衣装を着て、歌って踊って、色々な方に応援して頂いて…とても幸せなお仕事です。
でもそれ以上に悩むこと落ち込むこと、立ち止まることも沢山あって、そのほとんどは表に出ません。
AKB48グループは、女の子がアイドルになっていく「ストーリーを売る」側面が強いと私は考えています。
従来のアイドルよりも、感情を露わにしたり、悩み・苦悩さえも魅力に昇華させる特徴があるのではないでしょうか。
それでも、やはり表に見える感情はほんの1割にも満たない程度で、沢山の涙が隠れています。それを隠して輝こうとするアイドル達は尊くて、私もそうなりたい!けれど…。
そのつらさを秘めるのもアイドルの美徳だけど、創作に活かしてみたらどうだろう?
そんな考えから「アイドル失格」は生まれました。
2021年の2月頃から構想を練り始め、出版社を捕まえ、書き進めること1年数ヶ月。
ようやく終盤に差し掛かりましたが、未だ完成には至っていません。
永遠にも思えた執筆作業ですが、オンラインお話会やライブの前、休みの日などにコツコツと書いて、やっとゴールが見えてきた気がします。
小学生の頃から小説家に憧れ、文章を書くのも大好きな私でしたが、小説を書くのは初めてのことで戸惑いしかありませんでした。
文章はその人を表すと言います。
どれだけ上手に書こうとしても取り繕えないものが滲み出してしまいます。
だから、長編で私の書いた文章を読んで頂くのは、水着になるよりも恥ずかしい気分です。
このブログを読んで頂くのも照れ臭くて変な汗が噴き出ていますが…
アイドルが好きな方にもそうでない方にも、一つの読み物として楽しんで頂ければ幸いです。
ただ、あくまでもフィクションです!
小説なので当然ですが、物語の中でのお話なので、他のアイドルもこう思っているのか〜なんて風には思わぬよう、お気をつけください。
それくらい、リアリティを求めて書いてしまいました。
「アイドル失格」が沢山の方に手に取って頂ける作品になりますように…
==安部若菜 (あべ・わかな)==
大阪府出身、NMB48のメンバーで、現役大学生。
性格は内向的で、小さい頃は友達が出来ず、本が友達な幼少期を過ごす。
毎日図書室に通い、1年で100冊程の小説を読んでいた。特に好きな本は、自分の想像力次第で世界が広がるファンタジー小説が好きで、小学生の頃の愛読書はミヒャエル・エンデの『はてしない物語』。本を読み続ければ、いつか本の世界に入れると本気で信じていた。
中学、高校と進学するも、学校に行かなくて済む方法を考えながら日々過ごしていた。 アイドルなら学校に行かなくて済むのではないかという考えと、アイドルが好きだった憧れからオーディションを受け、2018年1月、NMB48に合格する。
小説、落語、投資と様々なジャンルで積極的に活動の幅を広げており、今後も”100通りの楽しみ方ができるアイドル”として活動中。