コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、人間まお
さんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「ガソリン代どうする？」だ。3月14日時点で5000以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今回は作者の人間まおさんに制作の背景を伺った。
友達に振り回され結局ガソリン代はどうする…？
はじめに、この物語は人間まおさんが読者さんの投稿をきっかけに作られた話だ。
友達と一緒にドライブをした際に「ガソリン代問題」について気になった人も多くいるだろう。
主人公のすみれは大学頃の友人・あいとゆっきーの3人で旅行に行くことになった。あいとゆっきーはペーパードライバーのため、必然的に車を出して運転するのはすみれになる。事前に3人で行きたい場所をピックアップしたあと、すみれの車にはカーナビが搭載されていなかったため、すみれは1人で目的地までの時間やルートを算出していた。
洗車や車内を整え、迎えた当日。
すみれは聴きたい曲リストを作っていたが、ゆっきーが好きなヘビメタの新曲を聴くことになり運転に集中できなかったり、運転中に後部座席で2人が寝てしまったため道に迷っても車を止めて通行人に尋ねたりとすみれは1人でこなした。
宿につき、みんなで乾杯をするが翌日に響いてはいけないためアルコールの量を調整するすみれ。一方で、2人は盛り上がりすみれは先に就寝することにした。
翌朝、寝不足と2日酔いとで体調が優れないあいとゆっきー。2人が睡眠をとるため旅行の予定は大幅に変更となり、最終的には3人バラバラで行動することになった。
色々思うことはあったが「せっかくの旅行なんだから楽しもう！」と割り切ったすみれ。
そして、旅行の帰り道。ガソリンを入れ金額を3人ですみれが割ろうとすると「ちょっと待って」と止めるゆっきー。「昨日すみれ1人で車で回ってたよね。その分って引いてないよね？いくらくらいなんだろう」と言い出したのだ。
結局は、あいの「え～めんどいからそんくらい良くない？」の言葉で3人で割り勘になったが、スッキリとしないすみれだった。
実際に作品を読んだ人からは「めっちゃ分かるなー、これ」「車運転しない人はわからんのんだろうな…」「リアルすぎて怖い」「大学生以上の皆さん全員読んで欲しいわ」「これ何気にあるある」「難しいよね」「私も気をつけよう…」「全人類に読んで欲しい」「わかりみが深すぎる」といった反応があがっている。
直面した人も多い身近な問題に自分自身の経験と重ねて読む人も多いようだ。色々なことを考えさせられる作品のため、ぜひ多くの人に読んでもらいたい。
また、作者の人間まおさんが描く漫画『あげおとティム』が4月から「おはスタ」(テレビ東京系列)内でアニメ化が決定となっている。こちらの作品にも注目だ。
今回は、作者・人間まおさんに『ガソリン代どうする？』の制作について話を伺った。
作者・人間まおさんの創作背景とこだわり
――「ガソリン代どうする？」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
読者さんの投稿をきっかけに賛否両論ありそうなテーマだと思い描きました。
――「ガソリン代どうする？」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
運転する側の気持ちは色んな人のコメントや意見を取り入れながら描きました。ガソリン代を出そうとしない友人とその彼氏のシーンは双方の気持ちが分かり易いと思うので見て欲しいです。
――今作を読んで多くの読者から反響があったと思いますが特に印象に残っているコメントがあればお教えください。
運転する側でも、ガソリン代を払わない又はお礼しない人に対しての意見が「別に気にしないタイプ」と「モヤっとするタイプ」の二つに分かれていて、なるほど、と思いながら読んでいました。結局親しき仲にも礼儀ありで、運転してくれてありがとうという気持ちが乗り手側にあるかどうかで変わってくるのかなと思いました。自分は乗せてもらうことの方が多いので気を付けねばと思いながら描いていました。
――普段、漫画をお描きになる上でキャラクターに対してこだわっている点や、ストーリー・設定を創る上で意識されていることがございましたらお教えください。
色んな立場や性格の人が読むので、なるべく主人公側の視点だけにならないように描いています。
――人間まおさんの今後の展望や目標をお教えください。
ここ３年くらいは毎日休まず漫画をアップしていましたが、漫画家としてステップアップするために、今後はもっとしっかりストーリーを練った上でアップしていこうかなと思っています。4月からアニメも始まるので、たくさんの方に見ていただけるよう企業コラボ等活動の幅を広げていきたいです！
――最後に人間まおさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも漫画を読んでくださりありがとうございます。今後も色んなジャンルの話に挑戦して描いていくのでよろしくお願いします。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
