スカーレット・ヨハンソン主演のハリウッドSF映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」のBlu-ray&DVDが8月23日(水)に発売。そのリリースを記念し、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(1995年)で監督を務めた押井守と、本作の日本語吹き替え版でスカーレット・ヨハンソン演じる少佐の声を担当した田中敦子がインタビューに応じた。
本作は、押井によるアニメ映画「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」をハリウッドで実写化した作品で、ビートたけし、桃井かおりら日本人キャストの起用でも話題を呼んだ。また、日本語吹き替え版では田中(草薙素子役/“少佐”役)をはじめ、大塚明夫(バトー役)、山寺宏一(トグサ役)らアニメ版の主要キャストが同じ役柄を担当している。
――長らく二次元で愛されてきたシリーズが、実写化されました。芸者ロボに、摩訶不思議な近未来都市、脳内を具現化、など見たこともない実写映像が随所に描かれワクワクするシーンがたくさんありました。印象的、もしくはいい意味で「そうきたか!」など予想を裏切られたなど、特に楽しまれたお気に入りのシーンやポイントがあればお教えください。
押井:この作品はキャラクターもさることながら、この独特の世界観をその時代にできる映像表現でどう見せるかという技術的なテーマが肝なのかなと思います。情報量が多いので衣装だったり重機だったり、一回だけでは分からない部分がたくさんあると思うし、こういうビジュアルの作品の場合は、映像のディティールの表現というのは非常に楽しめると思います。すべてのシーンに隙がないというのがどれだけすごいかに注目してほしいですね。
田中:「攻殻機動隊 S.A.C.」(※2002年ほか放送のテレビアニメ作品)の第一話で芸者ロボットの声も担当させて頂いたのですが、実際に演じられる女優さんそっくりのお面をつけて本作に登場するのを見て、日本のからくり人形を思い起こさせるような仕組みに驚きました。押井監督へのリスペクトや愛に溢れた作品というのはもちろん、日本そのものに対する想いの大きさや、素子が光学迷彩を着てビルの屋上から消えていくシーンなどの映像もとても素晴らしかったです。アニメーションでは少佐の生い立ちはほとんど描かれていないのですが、本作では彼女が自分の過去をひもといていくストーリー展開になっていたり、ハリウッド映画ならではの色々な仕掛けの素晴らしさ・面白さが見どころだと思います。
――劇場版アニメで素子の声を担当した田中さんが今回は実写でスカーレット・ヨハンソンの吹き替えをしたということで、押井監督も楽しみにしているところもあったかと思いますが、実際にご覧になっていかがでしたか?
押井:自分が監督した作品を実写化したものを同じ吹き替えキャストが担当するというのは僕にとっても初めての経験だったので感慨深かったですね。スカーレット・ヨハンソンの吹き替えとして違和感がなくて非常に自然だったなと。原作が好きだというお客さんは安心して楽しめると思うし、吹き替え版しか見なくても十分成立していますよね。オリジナルキャストでやり通せたというのは自分としてもうれしかったです。
8月23日(水)発売
・ブルーレイ+DVD+ボーナスブルーレイセット
3990円+税[3枚組]
・【数量限定生産】『ゴースト・イン・ザ・シェル』&『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』ブルーレイツインパック+ボーナスブルーレイセット
7590円+税[3枚組]
・4K ULTRA HD+ブルーレイセット
5990円+税[2枚組]
・3Dブルーレイ+ブルーレイセット
5990円+税[2枚組]
【HP】http://paramount.nbcuni.co.jp/ghostshell/