主従の絆と再会
夜、イ・フォンは私なりの養生法と語りながら眠りにつく前に腕立て伏せを繰り返していた。休まないイ・フォンを心配しつつ、もしや子作りのことを考えての鍛錬ではと考えて喜ぶヒョンソン。しかしそんなヒョンソンを、イ・フォンは「なぜ深意が読めんのだ。考えが下品すぎる」と手酷くしかりつける。
すると、壁の方を向いたヒョンソンの鳴き声が聞こえてきた。「まさか泣いているのか?これしきでか?」と呆れるイ・フォン。ヒョンソンは「世子様でいらしたときのことを思い出します。お願いです、どうか今のようにお元気でいらしてください」と、涙声で回復傾向にあるイ・フォンの体調を案じていることを明かす。それを受けたイ・フォンは彼の指示通りに茶を飲み、ようやく床につくのだった。
イ・フォンが深く眠った深夜に、“人間呪符”厄受け巫女として部屋を訪れるウォル。イ・フォンの寝顔を見ながら、その日1日に彼が何をしていたのかを考えにふける。血色が良くなっていることや、寝顔が穏やかな笑顔になっていることに微笑むウォル。イ・フォンは夢のなかでホ・ヨヌと出会い、8年前へ思いをはせる。
ウォルの献身が活きたのか、イ・フォンの体調は日に日に回復していった。しかしある夜、イ・フォンの部屋を訪れたウォルは眠るイ・フォンの額に触れてしまう。
そしてその瞬間、イ・フォンが浮かべていた8年前の記憶がウォルにも流れ込んでくる。驚きのあまり声をあげてしまったウォル。命を狙われている自覚のあるイ・フォンはすぐさま目覚め、目の前の女を組み伏せて「何者だ」と問い詰めるのだった。
太陽と月が重なる夜
第8話では、大人となったヤンミョングンとウォルの思わぬ出会い、そしてチャン・ノギョンの王宮復帰、政務を通してユン・デヒョンらの暗躍の一端が垣間見えた。またクライマックスでは、運命的ともいえる大きなアクシデントが。
今後の2人の関係も気にかかるが、ここにきて暗躍の内容が明らかになりつつあるユン・デヒョンの動きからも目が離すことができない。長年権力の座についていた者たちの権謀術数はどこまで広がっているのか、さまざまな動きが加速しているのが見えた。
太陽と月がふたたび交差した「太陽を抱く月」。Huluにて全20話が配信中だ。
NHKエンタープライズ