──共演者には事務所の先輩である本郷奏多さんもいらっしゃいます。お話はよくされています?
「奏多さんが出演した舞台を見にいかせてもらったことがあって、そのときにご挨拶させてもらったんですけど、共演は今回が初めてで。最初は緊張しましたが、いまでは共通の趣味であるゲームの話をさせてもらってます(笑)。2人ともゲーマーなんです。話題のゲームを“買う? 買わない?”みたいな話をしました。仕事を忘れてドハマりしてしまいそうなので、購入するかは迷いどころ(笑)」
──「リピート―」では、ほかにも多彩な共演者さんがたくさんいらっしゃいますね。
「そうなんです。ゴリさん(ガレッジセール)、六角精児さんとか。特にそのお二人はすごいセリフ量なんですが、完璧にセリフを入れていて。セリフを覚えることは、当たり前と言えば当たり前ですけど、並行していろいろな種類のお仕事をされている中で、あれだけの量を覚えることは大変じゃないのかな~と。以前、六角さんと福田転球さんと飲みに行く機会があったんですが、六角さんに『いつ台本を覚えているんですか?』って聞いてみたんです。そしたら『舞台出身だから、だいぶ前から準備しないと覚えられない』と話されていて、こんなにベテランのかたでもと驚きました。それを聞けたことが、自分のなかですごく大きかったです。自分ももっと頑張らなきゃなと」
──役者さんの台本を覚える集中力って本当にすごいですよね。
「いや~…本当にすごいですよね!(笑)」
──猪野さんもです(笑)。猪野さんはどのように台本を覚えているんですか?
「僕は書いて覚えるんです。ゴリさんは自分で喋って録音して、それを移動中に聞いて覚えているそうなんですが、僕はセリフをひたすらペンで書く。大学の受験勉強も全部ペンで書いて覚えていたんです。それも関係しているのかもしれませんね」
──猪野さんご自身はどんな大学生だったんですか?
「大学では静かに生きてました(笑)。中高一貫校に通っていたので、それまでの友達付き合いが濃かった反動もあり、新入生歓迎会でほんの数時間しか話してなかった同級生に 「今度遊びにいこうよ!」って突然言われて、「え? 早くない?」って(笑)。『1、2時間しか喋ってないのに、友達なの?』って思ってしまったんですね…(笑)。当時は尖っていたのかも(笑)」