自分のキャラクターを演じきっている証拠
――ついに最終回を迎えますが、改めて反響はいかがでしょうか?
視聴者の方が、役者さんが演じているキャラと、役者さん本人を混同しているなと感じる時があり、ドラマを見ながら「なんでそんな選択をするんだ、“音ちゃん”!」が、「なんでそんな選択をするんだ、“花ちゃん”!」になっていたりしているのも面白いなと思いました。ドラマを深く、しっかりと見てくださっているからでしょうし、それぞれの役者さんが、自分のキャラクターを演じきっている証拠だなと思います。
そういう熱い声援、叱咤激励などをいろいろな角度からいただけて、それぞれの思いで応援していただいているのは本当にありがたく思います。
また、原作の神尾先生もこのドラマを愛してくださっていることにも、心から感謝しています。
――一番、今後が楽しみな出演者はいらっしゃいますか? また、現場での印象的なエピソードがあれば教えてください。
それぞれ個性が本当に違うので、役に合わせてキャスティングした甲斐があったなと思っています。誰もが別のキャラを演じることは考えられないということも含めて、まさに“自分らしさ”を持っている役者さんたちだと思うので、また一緒にお仕事できたらいいなと思います。
とれたての晴らしい平野くんのエピソードがありまして…平野くんは天然っぽさのある愛されキャラで、本当に晴そのものなんですよね。この前、キャストの面々で「もうすぐクランクアップだね。最終回の日はみんなで集まって見ようよ!」という話をしていたら、平野くんが「でも撮影スケジュール次第じゃない?」と答えたんです。皆がすぐに「撮影が終わってないと放送出来ないよ!」ってツッコんだら「あ、そうか(笑)」と返すやり取りがあったようで(笑)。これまで放送の時はいつも撮影があったので、最終回の時も撮影があると思い込んでいたようです。そういうところが本当に晴らしいなと感じますね。
あと、先日、大志くんが誕生日を迎える前日に遠方で撮影をしていて、大志くんは前日だけどお祝いされるんじゃないかなとそわそわしていたんです。でも、日を跨ぐ前に撮影が終わって、花ちゃんや我々と一緒に車に乗って帰ることになったんです。僕らは乗ってすぐに車の中の電気を消したので、大志くんは「お祝いしてもらえないのか…」とちょっと寂しい気持ちになっていたようなんですけど、そんな中、僕たちは花ちゃんの発案で、「0時になったら、急に電気をつけて、ハッピーバースデーを歌おう!」というサプライズを仕込んでいたので、日を跨いだ瞬間に「おめでとう!」とお祝いしたら「今日はもうないのかと思った(笑)。今までで1番うれしい!」って喜んでくれたんです。こうやって彼の節目の瞬間を一緒にお祝いすることができてよかったです。
現場で近くで見ていて、今作に出てくださっている若い役者さんたちは、「10年後、20年後も活躍する俳優さん女優さん」として羽ばたかれる方たちだろうなと感じています。
今回、最終回までどう演じ切るのかも楽しみですし、その後の活躍も楽しみです